電脳筆写『 心超臨界 』

他者の働きによるのではなく
自ら他者に尽くすことにより成功をつかめ
( H・ジャクソン・ブラウン Jr. )

祝祭日と年中行事について、歴史的な説明をしているか――三浦朱門さん

2016-03-31 | 04-歴史・文化・社会
一体、こうした祝祭日や年中行事は、歴史の教科書で教えずして、どこで教えるといのうのだろうか。「我が国の文化と伝統の特色を広い視野に立って考えさせるとともに、我が国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てる」上からも、こうした教材はぜひ教科書で積極的に取り上げてもらいたいものである。 . . . 本文を読む

人格的共同関係を欠く中国社会――西尾幹二教授

2016-03-21 | 04-歴史・文化・社会
封建社会というのは、ヨーロッパも日本も含めて、後追い型の国家編成のなかから生まれてくるものである。ヨーロッパは古代ローマを、日本は古代中国をモデルとして追いかけた不完全な国家であった。その結果、封建制度を生み、氏族社会や部族社会が古代から抱えていた小集団意識、ムラ意識、忠誠心や義理人情を残し、それを育くみ守りつづけた。それに対し、中国は古代のきわめて早い時期に、ある一定の段階を経過して、高度官僚社会を形成し、戦争がもたらす長期にわる軍事緊張を絶え間なく媒介としながら、小集団のもつ共同性を否定し、統一的に強制編成を行った結果として現れたものが、中国の専制国家体制であると考えられるのである。 . . . 本文を読む

国民無視の「サプライサイド・エコノミックス」――馬渕睦夫さん

2016-03-17 | 08-経済・企業・リーダーシップ
【馬渕】 新自由主義というのは簡単で「小さな政府」にして、すべて市場に任せろという話です。ご承知のように、新自由主義というのは「経済への国家の介入は有害」であるとするフリードリッヒ・ハイエクから始まり、ミルトン・フリードマンに継承されますが、「サプライサイド・エコノミックス」といわれた。 . . . 本文を読む

中東に混乱をもたらしただけのアメリカ外交――宮崎正弘さん

2016-03-10 | 04-歴史・文化・社会
【宮崎】 ISを誰が作ったんだと。アメリカが作った。そして、その前のアルカイダは誰が作ったのか。これも、もともとはアメリカが作った。そこで、アメリカの中東政策を大づかみに中期的なところまで遡及させて再考したいと思います。 . . . 本文を読む

日本のカミの概念――西尾幹二教授

2016-03-10 | 04-歴史・文化・社会
砂漠では草も木もなく、倒れた動物の死体は、ただ白い骨を残すだけである。しかし、森の中では草も木も成長し、いつか朽ちて土に帰り、また新しい芽が出てくる。動物の死体の上に虫が群がり、腐肉の下から樹木が生い立ち、そびえるような巨木になる日もくる。その巨木もいつかは倒れ、別の植物がその上に生い茂るときもこよう。自然は永遠に循環する。時間は直線をなして進むのではなく、円環をなして展開するのである。インドの輪廻転生という観念もここから出てくる。 . . . 本文を読む

利巧な奴はたんと反省してみるがいい――水島総さん

2016-03-08 | 04-歴史・文化・社会
「僕は無智だから反省なぞしない。利巧な奴はたんと反省してみるがいいじゃないか」 (『近代文学』昭和22年2月号より)。久しぶりに、この小林秀雄の言葉を思い出した。敗戦後、「愛国」知識人、文化人たちが雪崩を打って転向し、あっという間に「進歩的文化人」と化した。彼らは大東亜戦争への恨みやつらみ、自己批判や懺悔、戦争責任の追及など、「たんと反省」して、新生日本の「平和」や「希望」「民主主義」を吹聴しまくった。その姿に小林が放った痛烈な皮肉の言葉である。 . . . 本文を読む

沖縄に新しい風が吹き始めた――渡部昇一教授

2016-03-07 | 04-歴史・文化・社会
沖縄の風向きはいま、確かに変わってきました。その手応えを確かにする動きがほかにもあります。さすがの『朝日新聞』ですら顔を真赤にするくらい左翼的色彩の濃い『琉球新報』『沖縄タイムス』。その報道姿勢に疑問を持ち、真っ向から立ち向かって是正を働きかける動きが県民の間から生まれたのです。 . . . 本文を読む

防衛(ディフェンス)について――浅田次郎さん

2016-03-01 | 04-歴史・文化・社会
我々は「自衛隊」と称しているが、よその兵隊から見れば勝手にそう言っているだけとしか思われまい。「平和憲法に基づく自衛隊なのだから危険な場所には行けません」という理由は、「親の遺言なので営業には出られません」と言ってデスクにかじりついている勝手なやつ、と映るであろう。これは炎天下に走り回る多くの営業マンのヒンシュクを買う。 . . . 本文を読む