講義をお聞きした後、私は藤沢先生に学生のような質問をしました。いまでもあらゆることに興味を持ち、あらゆることに疑問を持つのは私の性癖かもしれません。私の質問はこうです。「国家論・君主論をはじめとして、プラトンはすばらしい理論を述べているのに、現実にはシケイロスの僭王ディオニシオス2世に利用され、いわばいいとこ取りされて、僭王の死とともに放りだされるのですね。これをどう考えたらよいでしょうか」 . . . 本文を読む
信長が十三歳で元服(げんぷく)したとき、沢彦が「桑」の字の反切(はんせつ)となる「信長」という名前をつけた。反切というのは漢字二つで一字の発音を示すシナのやり方である。「桑(そう)」の字の音(おん)だから「s」で始まる漢字と「o」で終わる漢字をくっつける。だからその反切を用いて「信長(しんちょう)」とした。 . . . 本文を読む
地球はいま、「共産主義」、「グローバリズム」あるいは「左翼リベラル」といった言葉で表されるディープ・ステイトによって牛耳られています。本日11月20日の米大統領の就任式ではディープ・ステイトの傀儡であるバイデンが就任するか、民主主義を守るトランプ大統領がそれを阻止するかという歴史的大転換を迎えようとしています。そのようなクライマックスにおいて、産経新聞パリ支局長の三井美奈さんは何のてらいもなくバイデンの応援記事を寄せています。真正保守と信じられてきた産経新聞はいま危機的な状況を迎えています。 . . . 本文を読む
愛国心を失った国は滅亡の一途をたどる
(カダフィー大佐)
Nations whose nationalism is destroyed are subject to ruin.
( Colonel Muhammar Quaddafi,
Libyan Political and Military Leader, 1942- ) . . . 本文を読む
世間の人びとの最大の恐れとは何でしょうか。それは失うことの恐怖です。金銭や財産、地位や名誉、愛する人や友人、商品や市場。それゆえに、人びとは競ってそれらのものを築いてゆくのです。 . . . 本文を読む
戦争は誰が正義であるかを決めない ただ生き残る者を決めるだけである ( バートランド・ラッセル ) War does not determine who is right - only who is left. ( Bertrand Russell ) . . . 本文を読む
そもそも、歴史に決定版はありえない。それは時代があらたまるごとに、その時期に特有の問題意識に即して、無限に繰りかえし書き変えられてゆく。いわんや現代史の領域に、決定版のたぐいが成りたつはずもない。100人の読者は、それぞれの流儀で、100種類の現代史を構想するだろう。それゆえにこそ、スリルを恐れぬ者が、現代史を絶好のサカナとして、知性の饗宴に興じうるのである。 . . . 本文を読む
私たちが日常使用している我慢は耐え忍ぶことを指し、肯定的な意味合いがある反面、我慢ばかりしているとなれば、逆に否定的な意味合いが強くなるという特殊なことばです。ところが仏教においては、我慢とは、上記の七慢の一つに数えられているように、「奢り高ぶる慢心」を持っているということになってしまいます。 . . . 本文を読む