中国には「東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)、南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)」という言い方がありますが、ご存じのとおり、これは東西南北いずれを見まわしても野蛮国ばかりであるという意味です。それに引きかえ、「わが国は文化栄える中華の国である」というのが中国という言葉の意味です。
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私のもとには「今の仕事に打ち込めない」という悩める若者たちが、しばしば「北尾さん、相談があります」とやってきます。彼らの話を聞いて、私はいつもこう言っています。「あなた、寝食を忘れるぐらい仕事に打ち込んでいる? もしそれでもなおかつ今の仕事が嫌だったら、方法は三つしかないよ」
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「山路来て何やらゆかしすみれ草」。私には、芭蕉とすみれが会話しているようにさえ思えてくる。万物自然の中に自らを置き、万物自然が全てを引き受けてくれる存在と信じ、万物自然を隠喩(いんゆ)にしながら、神の目でしかとらえられないような形而上的なものを小さきものに託して表現する。
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フランス文学というと恋愛小説の本山みたいですね。ところがフランスに何十年と住んでいるハマトンという人がいて、彼は緻密にフランス人を観察している。この人によれば、フランスぐらい結婚にロマンスがない国はない。
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関ヶ原の戦いが終わると、その後の武士はみんな芸術家になってしまった(笑)。細かな話は省略するが、江戸時代265年間は互いに芸術で戦争していた。「戦争のかわりに芸術比べや文化比べをしていた時代だ」と言ったほうが、正確に江戸時代を捉えていると思う。
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韓国の英雄・安重根は自著で「日露の開戦は黄白両人種の競争というべきものであって、前日までの日本に対する仇敵の心情がたちまちに消え、かえって、一大愛種党となるにいたった」と日露戦争を評価している。 . . . 本文を読む
他はみんな奴隷になったが、絶対にならなかった民族は二つだけで、一つはアメリカインディアン、もう一つは日本人だと書いてあった。アメリカインディアンはなぜ奴隷にならないかというと、捕まえてきて監禁すると、仲間が命がけで助けにくる。本人も名誉を守って自殺する。奴隷として使えないから、アフリカから黒人を連れてきたと書いてあった。
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自分は何かおかしいのではと思ったそのことが、実は自分の長所だったということがあるだろう。それならば、あなたの間違いはたった一つ。自分で自分に不利な判断をしていることだ。だから、自分が完璧になるために変えねばならないと思った無数のことを矯正しようとするよりも、この唯一の間違いである認識の間違いを正す方が簡単だ。
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時間の使い道の最も下手な者が真っ先にその足りなさを訴える
(ジャンドラブリュイエール)
Those who make the worst use of their time are
the first to complain of its shortness.
( Jean de la Bruyère, French author, 1645-1696 )
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朝鮮は歴史的に、常に中国の属国のような扱いをされていました。一方、日本人だとわかったとたんに中国人は敬意を表する。そこで朝鮮の人は考えた。「俺たちも日本人になってしまえばいい。日本名さえもらえば、今は頑張っている中国人たちも俺たちに頭を下げるはずだ。俺たちも日本名をもらおう」。これが創氏改名の実態です。
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松永市郎さんという兵学校出の友人が「ラッパのひびき」という文章を書いているんです。海軍は時間厳守が当然で、5時帰隊となったらきちんと守らないと懲罰どころじゃすまない。ところがある日、どこかの海兵団で一人帰ってこないのがいる。
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……××さんでは3人のお嬢さんがみんな大学出の実業家へかたづいて、×子さんほくほくなのよ。でも、私はうらやまないつもり、私はもつとほかの幸福を味はふ、私は私の芸術を太郎の芸術や生活をよく味了することの幸福を味はふといふ考へに落ちついて来たの。
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結局のところ彼らは、経済的な対立は、政治体制の内部において制御可能な衝突と見た。経済的な利益は政治的・宗教的な信念とは異なり、量的な問題であるがゆえに処理できる問題だった。経済的な問題は常に2分することができる。半分のパンは、パンがまったくないよりはよい。
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人類の歴史上、白人国家は実に450年にもわたって有色人種国家を侵略し続けてきました。強い国が弱い国をいじめて回った。帝国主義時代の不幸な歴史です。さらに20世紀に入ると、ロシア革命を端緒とした共産主義の猛威が世界を席捲(せっけん)しています。
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