電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

北朝鮮に歴史の正当性をおく教育――呉善花さん

2016-01-28 | 04-歴史・文化・社会
【呉】 現在の韓国では、北朝鮮の戦後史を肯定的に評価する歴史観が、ほぼ市民権を得ています。そうした傾向は、2002年から高等学校選択科目として設けられた「韓国近現代史」の教科書から、顕著に現われるようになりました。 . . . 本文を読む

実証主義なき感情主義――西尾幹二教授&呉善花さん

2016-01-26 | 04-歴史・文化・社会
【西尾】 ルーツ論でもそうですが、一般に韓国の知識人の多くが、実証主義というものを理解していないですね。実証主義を理解しない限り、歴史の議論に参加する資格はないですよ。近代の歴史学は、実証主義が第一の前提にありますから、証拠のないことは学問になりません。実証主義で論争し合うことさえできれば、韓国の歴史教育は変わるはずです。 . . . 本文を読む

任那日本府の名称を殊更に避けていないか――三浦朱門さん

2016-01-25 | 04-歴史・文化・社会
信じ難いことだが、「任那」の名称は大方の教科書からは消えてしまっている。最近の韓国の学者の中には、『三国遺事』等朝鮮側の史書に「任那」が見当らないことを根拠に、任那は存在しなかったという説を主張する者がいるようだが、「任那」の呼称は『日本書紀』だけでなく、高句麗広開土王碑や『宋書』『三国史記』等にも出てくる。 . . . 本文を読む

文化情報として広がった弥生式土器――西尾幹二教授

2016-01-25 | 04-歴史・文化・社会
東北地方でも弥生時代の水田跡が見つかっている。しかし土器の形態は、縄文時代の流れをそのまま引いていて、西日本のように一変していない。東北では水田稲作にあえて頼る必要はなかったことを物語っている。水田稲作は数ある生業のひとつとして受け入れられたにすぎまい。弥生式土器に似たものや、それを真似てつくったもの、折中してつくったものがこの時代の土器として出土しているらしい。文化情報にだけ頼った証拠であり、人の移動はあまりなかったと推定される。 . . . 本文を読む

東京裁判が歪めた戦後の歴史観―渡部昇一教授

2016-01-23 | 04-歴史・文化・社会
日本が敗れた時、ビスマルクがオーストラリアやフランスに対するごとく、アメリカが対等の態度で日本に対する、ということは期待しがたいことであったにしても、極東軍事裁判(東京裁判)は、やるべきでなかった。これによって、日本は犯罪国家としての烙印を押され、戦前の日本の国際的行為が、すべて悪行のごとき印象を国の内外に残すことになった。 . . . 本文を読む

はかなさを感じない人間――適菜収さん

2016-01-21 | 04-歴史・文化・社会
先日、近所の焼き鳥屋に久しぶりに行ったら、完全にダメになっていた。以前は美味しかったのですが、肉がパサパサ。焼き方も下手だが、肉の質も悪くなっている。ピースの小さいし、串打ちの段階から真面目にやっていないことがわかる。聞いた話によれば、系列店がオープンすることになり、店長はそちらにかかりきりになっているとのこと。それで二番手の店員が店を仕切っていた。いい店でも、ちょとした油断で、ダメになってしまう。 . . . 本文を読む

平成27年(2015)12月 名言との出会い

2016-01-20 | 10-名言との出会い
H27.12.31 グローバリゼーションは世界中に経済の不安をまき散らし 中流階級の所得を停滞させる一方で超富裕者階級を出現させた ( ニーナ・イーストン ) Globalization is stirring widespread economic anxiety, and middle class incomes have stagnated while a class of super- . . . 本文を読む

カギを握る「不戦条約」――長谷川三千子さん

2016-01-18 | 04-歴史・文化・社会
日本国憲法第9条は1項と2項とに分けて書かれています。一つの条文が各項に分かれているときは、同じ一つの事柄に関して、互いに補い合うような形で各項の内容が定められています。ところが9条の場合は、1項の内容と2項の内容が正反対を向き合っているのです。1項が全体的、抽象的に語ったことを、2項が詳しく具体的に語っている、というような関係ではない。たとえて言えば、1項が「全速力で走れ」と言っているのに対して2項は「止まれ」と言っている――ちょうどそんなふうにして、完全に矛盾した内容を規定しているのが日本国憲法第9条なのです。 . . . 本文を読む

共産主義もグローバリズムも行きつく先は独裁――馬渕睦夫さん

2016-01-14 | 04-歴史・文化・社会
国際主義の思想の行き着いた先が、一つは共産主義であり、もう一つは金融のグローバル化です。労働者による共産主義とウォールストリートやシティ(ロンドン金融街)の目指すグローバリズムは真逆の存在に思えるかもしれませんが、実は同根であり、どちらもユダヤ人がつくり上げた世界です。共通しているのは、国境を持たない国際主義という点です。 . . . 本文を読む

縄文時代にはすでに農耕が始まっていた――西尾幹二教授

2016-01-13 | 04-歴史・文化・社会
土器が最も早く出現し、様式や形態において多彩な展開をして1万数千年を経過しているというこの列島の文化は、いま述べた単純に食料採集の原始社会と割り切れない、予想外に文明度の高い社会や文化が成立していた状況を物語っている。縄文文明には神殿もあり、天文学もあり、外洋航海術もあり、家畜の飼育も行われていた。高床式の祭殿建築には、まれにみる高度な建築技術が駆使されていた(富山県桜町遺跡)。 . . . 本文を読む

日米開戦後も続いた英語教育――渡部昇一教授

2016-01-11 | 04-歴史・文化・社会
イギリスと開戦して2年にもなるのに、教室ではイギリス中産階級の生活を描いた教科書を読んでいたのだから、呑気な話である。呑気なのは、私が田舎の中学にいたせいばかりでもないようだ。というのは、教科書は東京の出版社のものだったからである。交戦中の敵国の生活を美化しているような教科書を、少なくとも戦争の最初の2年間は使っていた、ということをイギリス人が知ったら驚いたのではないか。 . . . 本文を読む

平成27年(2015) 読書記録

2016-01-05 | 12-読書記録
050 H271228『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く』馬渕睦夫、悟空出版 (2015/11/27) 049 H271226『悪魔の思想』       谷沢永一、クレスト社 (1996/02) 048 H271225『歪曲報道』        高山正之、新潮社 (2015/11/28) 047 H271224『これからヤバイ世界経済』 三橋貴明&渡邉哲也、ビジネス社 (2015/12/9) . . . 本文を読む

精神の余裕失った日本――佐伯啓思教授

2016-01-04 | 04-歴史・文化・社会
確かに、この時代、われわれは、右であれ左であれ、自分と異なった意見には耳を傾けず、国会前であれ国会内であれ、大声で自己主張をし、中国・韓国に罵声を浴びせ(また、先方からも罵声が飛んでき)、ツイッターやLINEで気に入らないものを誹謗し政治家であれ企業の幹部であれ学校の先生であれ、失態とみれば、すぐに責任を取れとばかりにつるし上げる。こういう時代にはなってきた。 . . . 本文を読む

成長を完全にストップさせてしまう“まちがいだらけの善意”――ウエイン・W・ダイアー

2016-01-02 | 03-自己・信念・努力
親は子供たちにはどんな不幸も起こらないでほしいと願って、子供を危険から守ろうとする。しかし、その結果は親の思惑とは裏腹になる。武器がなければ兵器庫は成り立たない。同じ理屈で、戦い(自分が起こした論議にけりをつける、侮辱に対して処置をとる、名誉のために戦う、自活するなど)に際して、自分自身を頼りにする手立てがわからなければ、一生涯、自主的にふるまうことはできないのである。 . . . 本文を読む

過去の日本人の試みた日本史区分法――西尾幹二教授

2016-01-01 | 04-歴史・文化・社会
どの歴史書においても、世の中が移り変わるにつれ、それぞれ見地を異とした時代区分がなされていることがわかる。しかしどれにも共通するのは、神代から説き起こされていること、神代と人代との境めがほとんど意識されていないこと、そして江戸時代になってようやく客観的制度的な論点が登場していることなどが注目される。 . . . 本文を読む