つまりイラクでのアメリカの失敗は、所詮自業自得でしかない。そうした積み重ねの上に、かつて彼等を植民地支配した欧米は歴史の報復を受け混乱沈滞するでしょう。そうした大きな歴史の流れの中でこの日本はどうするかということですが、今の日本にはそうした世界の大きな流れの中での国の大計を想う人材は枯渇してしまいました。 . . . 本文を読む
例えば今は亡き江藤淳の、戦後の日本の統治者だったアメリカの日本の言論に関する強力な弾圧と統制への重要な告発『閉ざされた言語空間』はこの国の心ある者たちにとっては周知のことながら、国民全体の関心事たりえませんでした。 . . . 本文を読む
私は考え込んでしまいました。ハンセン病で体が傷つきボロボロになりながらも、どうして、こんなにもやさしい心を持てるのだろうか……。これまで差別され、いじめられ、最底辺で生きてきたからかもしれない。そういう人たちだからこそ、本当のやさしさを持てるのかもしれない。そう思うと、何か心が洗われたような気持ちがしました。 . . . 本文を読む
1日中立ち込める煙には、メタンガスやブタンガス、ダイオキシンなどの有毒物質が含まれています。実際、30分も歩くと目が痛くなり、頭も重くなってきます。こんな猛毒の中で子どもたちは暮らし、働いているのです。ゴミの山でスクラップやビニール袋などを拾い集め、1日の稼ぎは日本円にしてわずか80円程度です。 . . . 本文を読む
第一、弱肉強食型。泣き寝入り型と言うても宜しい。第二、復讐型。殴られたら殴り返す、蹴られたら蹴り返す、という暴力的態度。第三、偽善型。蹴られても蹴り返すことの出来ぬ人間が、立派な理由をつけてその意気地なさをごまかそうとする。第四、宗教型。俗世間の一切を超越して、すべてを平等に慈愛の眼で視(み)るという態度。第五、神武型。人間の道を重んずる故に、悪をにくんで断固としてこれを封ずるという態度。 . . . 本文を読む
始めはそれが、どこから来るのか分からず不思議だったが、すぐに洗濯ものに紛れ込んでいる赤ちゃんの産着の香りだとわかった。ほのかなミルクの香り。空から使わされた天使の香りだ。神様が翼のとれた天使達が空から分かるように、目印におつけになった優しい香りだ。天使が舞い降りた家は、花が咲いたように明るくなる。 . . . 本文を読む
このトリウム熔融塩炉構想は、なにも私の独創ではない。1960、70年代におけるアメリカ・オークリッジ国立研究所での実証的研究を初め、先人たちの膨大な研究の積み重ねがあって生まれたものである。オークリッジ研での基礎研究開発は、驚くほどわずかな資金と人員で整えられた。いかにこの原理が単純で優れているかの証拠である。 . . . 本文を読む
トリウム熔融塩炉では、炉が寿命を迎えるときまで燃料は全く取り替えず、トリウムなどを追加するのみで、初めに装荷した火種のウラン233の約5倍量を、連続的に核分裂させ燃焼させることができる。燃焼率は500パーセントといってよい(固体燃料炉では、核燃料を装荷してから取り出すまでの一回の燃焼率は数十パーセントに過ぎない)。 . . . 本文を読む
万一、核燃料の一部が、地下の冷却水プールではなく、なんらかの事故で炉から漏れ出たとしても、炉外に黒鉛がない以上再臨界になることはなく、空気で徐々に冷却され、ガラス固化体となるのみである。テロにあって炉が破壊されても同じことで、漏れ出た核燃料はガラスのクズ状となり、それ以上飛散することはない。 . . . 本文を読む
私は孔子と福沢諭吉がよく似ていると思うんです。私のような戦後教育で育った西洋的な感覚を持った人間は、個人と社会を対立させて捉えてしまいがちで、一人で頑張ったって世の中は変えられないという意識を強く持っているんです。けれども孔子も福沢も、個人が世の中を変えられると信じていました。 . . . 本文を読む
例えば『論語』で申しますと、よくぶつかるのは「民は之を由(よ)らしむべし、之を知らしむべからず」という有名な語であります。大抵はこれを、「民衆というものは、服従させておけばよいので、知らせていけない。智慧をつけてはいけない」とまったく逆の解釈をしておる。 . . . 本文を読む
炉の構造は各種の安全装置やモニター機器類を装着して複雑となり、それだけ保守・点検が大変になる。悪循環である。そこに貫かれているのは「合理性をもった技術の原理」ではなく、「多重防護という無理筋対応」である。こうした不都合が極限となって重なったのが福島の事故であったのは、もうお分かりだろう。 . . . 本文を読む
これからの原子力発電は、まずなにより安全でなければならない。安全であることで初めて、皆さんの支持を得られる。しかし、安全であるだけでは不十分である。安全である上に、経済性がなければいけない。発電効率が良く、安価で、しかも、今後ますます増大する世界のエネルギー需要に応じられるだけの供給力を持っていなければいけない。 . . . 本文を読む








