電脳筆写『 心超臨界 』

絵画は黙したままの詩であり
詩は語りかけてくる絵画である
( プルタルコス )

20代蝕(むしば)む「借金漬け経済」――石平さん

2019-02-21 | 200-歴史・文化・社会
昨年7月12日付の本欄は中国国内の巨額負債問題を取り上げたが、今年1月、負債総額に関する驚くべき数字が中国の経済学者によって披露された。中国人民大学教授の向松祚氏は1月20日に上海で行った講演で、今、中国国内で各方面の抱える負債総額は「約600兆元(約9700兆円)に達していると語った。これは、日本の名目GDPの18倍に近い、天文学的な数字である。今の中国経済はまさに莫大(ばくだい)な負債の上に成り立つ「借金漬け経済」であるといえるが、実は近年、この国の20代の若者たちまでが「借金漬け経済」のとりことなっているのである。 . . . 本文を読む

活動家が歴史教科書問題に介入――李相哲さん

2019-02-21 | 200-歴史・文化・社会
文在寅政権発足後、韓国の各政府機関には調査委員会やタスクフォースと呼ばれる作業チームが「進駐」した。中国の文化大革命時代に各政府機関に「進駐」して権力をふるった「革命委員会」に似たものだ。韓国の外務省や情報機関の国家情報院など最高機密を扱う組織に市民活動家が入り込み、メインサーバーをのぞいて過去の政権の“過ち”を見つけ出す作業はいまも続いている。国家百年の大計をつかさどる教育分野も同様だ。朴政権が進めていた「歴史教科書国定化」問題を調査する委員会が作られ、教科書執筆依頼を受けていた学者にまで調査は及んでいる。 . . . 本文を読む

自国民を守らない外務省――矢板明夫さん

2019-02-20 | 200-歴史・文化・社会
TBSテレビは14日午前、伊藤忠商事の日本人男性社員が昨年2月から中国の国家安全当局に拘束されていることをスクープ報道として伝えた。北京に駐在する日本メディア各社はすぐに在中国日本大使館に問い合わせたが、担当者は「確認中」と繰り返して、まともに対応しようとしなかった。その後、菅義偉官房長官が定例記者会見でようやく事実関係を認め、「法人保護の観点からできる限りの支援をしている」と強調したが、男性の氏名や容疑、拘束された当時の状況など詳細を明らかにしなかった。 . . . 本文を読む

文在寅が引用した金日成主義者の言葉――李相哲さん

2019-02-20 | 200-歴史・文化・社会
2月9日。各国の首脳らが集う平昌五輪の開幕レセプション会場に現れた文は、やはり満面の笑みを浮かべて次にように歓迎の辞を述べた。「私が尊敬する韓国の思想家、申栄福(シンヨンボク)先生は冬の寒さを耐えるために隣の人の体温を利用するのを、“原始的友情”だと温かく表現されました」。いてつく寒さの中で温かい友情を分かちあおうと、さりげなく「韓国の思想家」の言葉を引用したと考えた首脳もいたかもしれない。しかし、北朝鮮の最高人民会議常任委員長、金永南(キムヨンナム)だけは文の「深意」を瞬時に察したのではないだろうか。 . . . 本文を読む

米朝首脳会談で浮上する強硬論――古森義久さん

2019-02-19 | 200-歴史・文化・社会
2回目の米朝首脳会談がほぼ1週間後に迫った。トランプ大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は、ベトナム・ハノイでのこの会談で何を達成するのか、しないのか。米側の専門家たちの間ではその予測が盛んとなった。多様な見通しの中では、トランプ氏が、北側は結局、完全な非核化に応じる意図がないと判断した場合の「最悪シナリオ」の浮上が注視される。その展望では、北朝鮮への制裁による圧力の最大強化から軍事手段までが、また現実味を帯びるからだ。 . . . 本文を読む

貧乏自衛隊の実態――江崎道朗さん

2019-02-19 | 200-歴史・文化・社会
災害救助や国連平和維持活動だけでなく、朝鮮半島有事、尖閣諸島への中国軍機や軍艦による侵犯対応などで、自衛隊の出番は急激に増えてきています。そこで安倍政権としても防衛費を増加させていますが、全く足りないのが実情です。自衛隊は世界一強い軍隊だと信じ込んでいる人も多いようですが、実態は異なります。確かに自衛官は世界的に見ても、極めて優秀だと思います。しかし、憲法9条の誓約と予算不足。そして長年、米軍の補完勢力として位置づけられていたこともあって普通の国家の「軍隊」とは程遠いのです。 . . . 本文を読む

ヴェノナ文書を歴史戦に生かせ――江崎道朗さん

2019-02-18 | 200-歴史・文化・社会
「記憶を失った個人が、どこにいたかどこへ行くかも分からずに、まごついて呆然(ぼうぜん)とするのと同様に、自らの過去についての概念を持たぬ国民は、自分たちの現在を、そして将来を処理することができなくなるだろう。国民的自己同一性を想定する手段として、歴史それ自体が歴史を形成する手段となるのである。だとすると、歴史を書くということは、単なる思索から武器へと転化する」(アーサー・シュレージンガー) . . . 本文を読む

フリーダム――江崎道朗さん

2019-02-18 | 200-歴史・文化・社会
平成20年にアメリカを代表する民間シンクタンク、ヘリテージ財団の研究員リー・エドワーズ博士による『現代アメリカ保守主義運動小史』(邦訳は明成社刊)を邦訳・刊行しました。この邦訳に際して最も問題になったのが「liberty」や「freedom」の訳語でした。英語の「liberty」も「freedom」も日本語に直すと共に「自由」ということになりますが、邦訳を担当してくださった渡邉稔さんと話し合っているうちに、後者の「フリーダム」は「自由」というよりも「自主独立」と訳す方が適切ではないのか、という話になったのです。 . . . 本文を読む

ナイチンゲールと統計不正――井伊重之さん

2019-02-17 | 200-歴史・文化・社会
「近代看護の母」と呼ばれる英国のフローレンス・ナイチンゲールは、優秀な統計学者としても知られている。その名を一躍広めたのは、ロシアとトルコが争ったクリミア戦争(1853~56年)に英国が参戦し、従軍看護婦のリーダーとして派遣されたことだった。そこで目にしたのは、戦地の劣悪な衛生環境の下で次々に倒れていく英国兵士の姿だ。ナイチンゲールは、戦闘による死傷者よりも病気などで死亡する兵士の方が多いという実態を報告した。その戦地報告が契機となって野戦病院の衛生状態が大きく改善され、兵士の死亡率は劇的に低下したという。 . . . 本文を読む

一皮むけた「見違えるような自分」に出合うとき――ウエイン・W・ダイア―

2019-02-17 | 100-自己・信念・努力
さて、この秩序を理解するには、あなた自身のもっとも高い意識状態に到達しようとする強い意志が必要だ。そしてその高い意識状態をも用いて、目的に向けた人生をおくり、また、あなたのっ人生で出会うすべての人々にその意識を放射してやることだ。簡単に言えば、これは非常に力強い精神の旅なので、それの持つ奇跡的な、また魔法的なパワーが現実的な物質世界を変えていくのである。しかし、その状態を求め、発見するのはあなた自身だ。私の言葉が、その奇跡を実現するのではない。私の書いたことを実際に体験して初めて実現するのだ。 . . . 本文を読む

マキャヴェリストの父、源通親――伊藤肇さん

2019-02-16 | 100-自己・信念・努力
道元の話を続けたい。道元が中国に留学して帰国することになった時、師の如淨から、こう戒められた。「お前は日本へ帰って、大勢の人々を集めて、説教しようなどという考えをおこしてはいけない。一人、いや半人にその道を伝えよ。それで十分だ。」道元は亡くなるまで、それを座右とし、その教えを守るべく、越前の永平寺という深山幽谷へと入っていった。しかも、弟子は懐奘(えじょう)ただ一人を連れてである。師の教えに従って、道元は終生、自ら弟子を求めることをしなかった。それだけに道元と懐奘との会話にはひとしお、味の深いものがあっただろう。 . . . 本文を読む

民主政権 悪夢でないのか――阿比留瑠比さん

2019-02-15 | 200-歴史・文化・社会
安倍晋三首相が10日の自民党大会で、民主党政権について「悪夢のような」と評したことに、民主党出身議員らが反発している。立憲民主党会派の岡田克也元副総理は強く発言撤回を求め、自由党の小沢一郎代表は「もう一度、悪夢を見てもらわなければならない」と息巻いた。だが、民主党政権当時、多くの国民は実際に悪夢を見る気分ではなかったか。 . . . 本文を読む

「言霊の幸(さき)はふ国」への自信――渡部昇一教授

2019-02-15 | 200-歴史・文化・社会
その他は、これは天神様、菅原道真(すがわらのみちざね)のような、和歌を作るより漢詩を作る方が簡単だというような、ああいう漢文のすごい人も、和歌を詠むときにはやまとことばしか使わないんですよ。それだけ、国語というものに対する誇りと自信と尊敬心があった。漢文は書きます。漢詩は作ります。しかし、和歌の道は、つまり敷島の道は、やまとことば、こういう伝統があるんです。 . . . 本文を読む

アメリカがでっちあげた南京事件――高山正之さん

2019-02-14 | 200-歴史・文化・社会
【高山】 南京事件はアメリカが作った話だと考えてまず間違いない。南京裁判で証言した歴史学者のマイナー・シール・ベイツや東京裁判で証言した宣教師のジョン・マギー、同じく宣教師で口述書を残したジョージ・アシュモア・フィッチなど、関わっているのはすべてアメリカ人。南京事件が2015年に世界記憶遺産に認可されたとき、登録された記録映像通称マギーフィルムはこのマギーが撮影したものですね。 . . . 本文を読む

デジタル・シルクロードのわな――湯浅博さん

2019-02-13 | 200-歴史・文化・社会
国家基本問題研究所の一員として訪ねたインドのシンクタンク、ビベカナンダ国際財団とのセミナーは、日印共通の戦略的な対抗相手である中国に、どう立ち向かうかに絞られていた。中国政府の巨大経済圏構想であるはずの「一帯一路」が、軍事と情報の絡む地政学的リスクになりつつあるからだ。今回の会議では、当方の懸念がモディ印首相による最近の対中接近であるように、先方の懸念もまた安倍晋三首相の対中接近にあった。しかし、議論を通じて互いの戦略意図が明らかになって、日本とインドの密接な関係こそが中国の力によるアジア支配を防ぐとの共通認識に至った。 . . . 本文を読む