電脳筆写『 心超臨界 』

悲しみは二つの庭を仕切るただの壁にすぎない
( ハリール・ジブラーン )

◆アジアを分割統治し続けているアメリカ

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
アメリカは1951年の「サンフランシスコ条約」で占領を終わらせ日本を独立させましたが、同時に「日米安全保障条約」を結び、日本の抑え込みを図るとともに、日本と隣国(韓国、北朝鮮、中国、ロシア)との間で争うように仕向けてきました。これがバラク・オバマ大統領まで続いた戦後の「東アジアレジーム」の基本的な構造です。 . . . 本文を読む

◆アメリカの戦略政策によって戦後日本の食生活が激変した

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
学校給食法ができた1954年の2年後に、オレゴン州の小麦栽培者連盟っていうのが、東京に進出してきて、先程言った、米を食べると馬鹿になるとか、アメリカの小麦輸出代金を使って日本国内で洋食普及キャンペーンっていうのをやってるんです。例えば、キッチン・カーっていうライトバンの中に調理施設を積み込んだものがあって、それで、全国津々浦々の農村とか、団地を回って、小麦とか大豆、それから肉を使った料理のレシピを普及させる運動をやった。これ、実は厚生省がやっているわけです。その資金はPL480というアメリカから出た資金でやっている。 . . . 本文を読む

◆GHQ、禁断の「産児制限」――日本の少子化は「人災」だった

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
闇堕胎による女性の健康被害が社会問題化したこともあり、ついに吉田茂内閣はそれまでの政府方針を転換した。24年4月、産児制限拡大を検討するため人口問題審議会の設置を閣議決定した。これを受け、同年6月には優生保護法に改正が加えられ、日本は「経済的理由」で中絶が認められる国となった。結果として、第1次ベビーブームは突如終焉したのである。主権回復から間もない27年5月に同法は再び改正され、「経済的理由」に該当するかどうかの判断は医師に委ねられた。それは、現在に至る長い少子化の歴史の始まりでもあった。 . . . 本文を読む

◆人工妊娠中絶

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
激しい戦争がようやく終わり、長い間女性と接することができなかったアメリカの兵士が大勢日本に押し寄せ、日本では強姦(ごうかん)が多発するとともに水商売が非常に栄えた。その結果、日本女性とアメリカ兵士との間に子供が生まれるようになった。そこでサムス軍医は日本の自称エリートと結託して、中絶に関する法律を変えてしまった。人種改良という恐ろしい「科学」に基づいた、優生保護法である。 . . . 本文を読む

◆封印されていた占領下の米兵「日本人婦女子凌辱事件」ファイル

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
1946年4月東京・大森で恐ろしい事件が勃発した。〈N病院(=中村病院。その後廃業し、跡はビルと道路になった)は三台のトラックに分乗した米兵によって、およそ一時間ちかくも病院じゅうを荒らされた。彼等の総数は二百人とか三百人という説もある。婦人患者のうち重症者をのぞく四十数人と看護婦十七人、ほかに十五ないし二十人の付添婦・雑役婦などが凌辱された〉「彼等は大病室に乱入し、妊婦・産婦・病気の婦人たちのふとんを剥ぎとり、その上にのりかかった」「二日前に生まれたばかりの赤ちゃんフミ子ちゃんは、一人の兵隊にユカに蹴落とされて死んだ」「M子などは続けさま七人の兵隊に犯され、気絶した」そして「裸でころがっているあいだを通って、侵入してきたときと同様、彼等は表玄関と裏口から引き揚げていった」……慄然とする内容である。 . . . 本文を読む

◆敗戦以来、日本は植民地的な状況にある

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
最近、『一度も植民地になったことがない日本』という書物を目にした。しかし、私にいわせれば、日本が植民地状態に置かれた時期はあった。というよりは、今、そういう状態にある。敗戦以来、日本は植民地的な状況にあるといったら、驚く人も多いだろう。しかし、そのこと以上に私は、日本最大の国難は、敗戦後の日本がその状況の中で日本人としての誇りを失ったことにあると考えている。 . . . 本文を読む

◆「敗戦利得者」が戦後の日本を牛耳った

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
外交交渉で愚かな使者に花を持たせるという手法が、孫氏の兵法に出てきます。宮澤(俊義)氏が公職追放にならなかったのは、この孫氏の兵法の応用ではないかと評したくなります。こういう言い方は品がないけれど、バカな学者を東大法学部の教授に置いて置くことで、東大法学部出身の人間が中央官僚や政治家として日本政府の中枢を占めるようになり、日本国全体の知的水準の程度を下げた。これは社会を潰すときの最もいい方法です。 . . . 本文を読む

◆敗戦利得者とはどういう人たちであったか

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
戦前「アカ」と疑われて大学を追放された人たちが、戦後はアカデミズムに戻って、しかも大学の世界では位人臣(くらいじんしん)をきわめました。日本が負けたおかげです。日本の敗戦がなければ大学を追われたままでした。彼らが戦前を悪く言い、東京裁判および公職追放を経たあとの戦後を褒めそやすのは当然なのです。 . . . 本文を読む

◆公職追放が敗戦利得者を生んだ

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
日本の敗戦によって得をしたのはどういう人たちであったかといえば、第一は戦犯追及や公職追放令によって空(あ)きができた席を埋めた人たち、第二は共産主義者や在日外国人など、戦後になってから急に待遇が上がった人たち、第三は農地解放によって土地を持てることになった小作人です。 . . . 本文を読む

◆分割統治が国を分断する――ミャンマーの例に学ぶ

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
ミャンマーことビルマは、もともと仏教を信ずるビルマ人の国だった。19世紀、この国を征服した英国はすぐに大量のインド人と華僑をいれて金融と商売をやらせた。さらにモン、カチンなど周辺の山岳民族を山から下してキリスト教に改宗させ、彼らに警察と軍隊を構成させた。単一民像、単一宗教のビルマはこれによって多民族、多宗教国家に改造され、この国の主だったビルマ人は農奴に落とされてしまった。 . . . 本文を読む

◆ソーシャル・エンジニアリング(社会改造)

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
【百田】 占領統治初期の段階で、共産主義を支援したことによって、日本のメディア、マスコミ、そして大学に共産主義が浸透しました。戦前の愛国心にあふれる学長、教授、先生たちが、次々に追放されてしまった。逆に、戦前に日本の大学から追放されていた無政府主義者、共産主義者を東大、京大にドンドン送り込んで、大学のトップクラスを占めていった。【江崎】 これを英語で「ソーシャル・エンジニアリング」、日本語だと「社会改造」という言い方をするのですが、共産主義者が使う典型的な方法です。特定の層をすべて排除して自分たちの意向に沿った人物たちだけを権力の中枢に据えて、社会全体を改造するやり方です。 . . . 本文を読む

◆冷戦後の「カルタゴの平和」――狙い撃ちにされた日本

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
ベルリンの壁が壊された89年には、早くもCIA長官ウィリアム・ウェブスターが、「今後、日本を含む経済ライバル国家が情報活動の対象となろう」と言明しました。翌90年にはジェームズ・ベーカー国務長官が、「冷戦での戦勝国は日本だった。冷戦後も戦勝国にさせてはならない」と語りました。92年にはCIA長官のロバート・ゲイツが、「CIA情報活動の4割を経済産業分野に振り分ける」と宣言しました。 . . . 本文を読む

◆西洋文明に立ち向かった“理念の戦争”

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
アメリカン・デモクラシーは、イデオロギーじゃないと思ったら大間違いです。戦前の日本は、少しそのことを知っていて、「英米本位の世界秩序を排す」という論文がよく書かれました。こういう議論が出たのは、英米がいかにエゴイスティックな原理主義の国であるかということを、骨身にしみて知っていたからです。戦争に敗けたらすっかりそれを忘れてしまって、われわれはアメリカの正義、アメリカの歴史観、アメリカ本位の世界秩序の内部に包みこまれてしまった。袋の中にいれられたものには、袋は見えません。だから、アメリカという国の底意が見えない。 . . . 本文を読む

◆“戦後の戦争”に敗れた日本

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
あえていうならば、8月15日に戦闘は終わったけれども戦争は続いていた。その継続されていた“戦後の戦争”において、日本はとことん敗れたのだといっていいかもしれない。戦闘に敗れたことよりも、もっと痛手は大きかった。そしてそれは、「政治」において敗れたというふうにいい換えたほうが正しいように思います。 . . . 本文を読む

◆巧妙な四つの占領政策

2024-08-26 | 05-真相・背景・経緯
何度も言いますけれども、戦闘が終わっても、戦争は継続していたのです。戦勝国はそのことのもつ意味をよく知っていましたので、この“戦後の戦争”を続けていたといってよいのですが、日本は迂闊にもそのことを忘れてしまった。そして、自分の戦った戦争と、朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争など世の中にある一般の戦争とを混同して、いっしょくたにして議論するようになり、それとともに自分の歴史を、他人の歴史と取り違えるようになってしまったのです。こうして、戦後における戦争に敗れたことが、まさにこの国の敗戦の本当の意味ではないでしょうか。 . . . 本文を読む