電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

ピューリタン的理想主義の危険性――渡部昇一教授

2016-12-30 | 04-歴史・文化・社会
特に、北アイルランド地方のピューリタンの冷酷さは定評があるが、ウイルソンの父系は北アイルランドのアルスターの出身である。ピューリタンにとって、カトリックは悪魔の申し子みたいなものであったろう。カリブ海の島やメキシコは、カトリックであるから、父祖伝来の偏見が働いたのではないか。そのうち、彼の頭の中で中国が善玉、日本が悪玉として固定し、しかもそれがアメリカの国益と結びつくとなると、「正義が利益になる」という最も恐ろしいことになった。 . . . 本文を読む

平成28年-Q4 メルマガ『心超臨界』・アーカイブ

2016-12-27 | 12-読書記録
 心が臨界質量を超えるメルマガ『心超臨界』 幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき、世界は良い方向に動きだす。 臨界質量( 1、 2、 3)とは、世の中をよくしたいという同じ「思い」あるいは「目覚め」 を持つ人々の数がある閾値を超えるとき、その「思い」が実現するというものです。      一燈照隅 万燈照国 「真の平和を目指す、誇りある日本を取り戻したい」 そう願うあなたの心 . . . 本文を読む

急流の小石ほど丸い――松原泰道禅師

2016-12-27 | 03-自己・信念・努力
円は、丸いとか円満、欠けたところのないさまということから、仏教では真如(しんにょ)、仏性(ぶっしょう)、実相(じっそう)、法相(ほうそう)を表すといわれます。禅では、「円悟(えんご)」(完全な悟り)、「円覚」(円満で欠けたところのない悟り)などという言葉がありますが、悟りの境地を表すものとしています。 . . . 本文を読む

モンゴルと中国の関係略史(2)――西尾幹二教授

2016-12-26 | 04-歴史・文化・社会
明の遼東軍の兵力が弱体化したのにつけこんで、ヌルハチは明の国境沿いの諸王国をつぎつぎに併合し、1616年、後金(こうきん)国のハーンと名乗った。これに警戒心を起こした明は、朝鮮にも呼びかけて、1619年、8万余名の連合軍の兵力を動員して、4路からヌルハチの居城に進攻したが、大敗し、その半数が戦死した。これで明の遼東は完全に無防備になったので、1621年にはヌルハチはやすやすと遼陽(りょうよう)・瀋陽(しんよう)を占領し、この地の漢人を支配した。 . . . 本文を読む

『歴史を裁く愚かさ』あとがき――西尾幹二教授

2016-12-24 | 04-歴史・文化・社会
歴史は、過去の事実を知ることではない。事実について、過去の人がどう考えていたかを知ることである。過去の事実を直(じか)に知ることはできない。われわれは過去に関して間接的情報以外のいかなる知識も得られない。間接的情報を組み立てて直接的事実に近づくのは、われわれの側の意志的作業である。できるかぎり過去の人の身になってみる想像力と、われわれが見えない未来を今どう見て生きようかという切ない祈願と――この相矛盾する二つのものの相剋が、歴史である。 . . . 本文を読む

村上ファンドがピラニア役になって日本企業に活を入れた――猪瀬直樹さん

2016-12-22 | 05-真相・背景・経緯
ちょっと前になりますが、村上ファンドやホリエモンのニュースを見ていて、違和感を感じることが一つありました。彼らはルール違反をしたわけだから、非難されてしかるべきだし、罪を償わなくてはいけません。ただ、いつのまにか問題が、お金を儲けた人への感情的なバッシングにすり替わっていたような気がするんです。 . . . 本文を読む

現代の教育に欠けている「対機説法」――松原泰道禅師

2016-12-14 | 03-自己・信念・努力
この「機」には二つの意味があります。一つは「機会」、チャンス、きっかけ、もう一つは「機根(きこん)」、人間の素質・能力のことです。機根は仏教語で、「仏の教えを理解したり、修行ができる能力」を意味します。ですから「当機」とは、機会を逃さず、まさにピタリとその機(素質・能力)に当たることです。 . . . 本文を読む

煩悩がそのまま悟りとなる――松原泰道禅師

2016-12-13 | 03-自己・信念・努力
禅宗の初祖(しょそ)である達磨大師は、インドから中国に渡り、禅を伝えました。達磨は、中国の河南省にある嵩山(すうざん)の少林寺で、9年間、壁に向かって坐禅を続けました。いわゆる、達磨の「九年面壁(くねんめんぺき)」です。ある冬の日、神光(しんこう)という修行僧が訪ねてきて入門を請いますが、達磨は相手にせず、ひたすら坐禅を続けます。 . . . 本文を読む

品性の高い人の住む国――渡部昇一教授

2016-12-12 | 04-歴史・文化・社会
私には、かつて非常に感激した経験が一つある。今から30年ほど前にアメリカで客員教授をやっていたときのことだ。このときたまたま、同じ休憩室にいた犯罪学の教授と親しくなる機会があった。彼といろいろ話をしているうちに、何の機会かは忘れたが、FBI(連邦捜査局)のことに話が及んだ。アメリカではいろいろな人種の人たちが生活しているから、FBIの捜査官もそれに対応しなければならない。そこでFBIでは、捜査をするにあたって、必ずその人種のFBI捜査官を立てて、彼がコミュニティに入って捜査をするという。 . . . 本文を読む

縄文火焔土器から連想されるもの――西尾幹二教授

2016-12-12 | 04-歴史・文化・社会
火焔という言い方もあるが、鶏頭冠(けいとうかん)とも呼ばれるこの突起の形象は、何をどう形容しても、われわれの側の思い過ごしのようにも思える。たんなる模様かもしれないし、なにかの激しい情念の表現かもしれないし、信仰心の表れかもしれない。すべてはわからない。しかし、わからないがゆえに、われわれはこれをどのように理解することも可能なのである。 . . . 本文を読む

足るを知ることは最高の充足――松原泰道禅師

2016-12-07 | 03-自己・信念・努力
知足は、釈尊の最後の教えを伝える『遺教経』にある言葉です。修行者が守らなければならない八つの徳目(八大人覚(はちだいじんかく))として「少欲(しょうよく)」(多くを望まない)、「寂情(じゃくじょう)」(静かな所に住む)、「精進(しょうじん)」(勤め励むこと)、「不忘念(ふぼうねん)」(法を守り忘れない)、「禅定(ぜんじょう)」(心を乱さない)、「修智慧(しゅちえ)」(智慧を修める)、「認識」(正しく考える)、「知足」(足ることを知る)が挙げられています。 . . . 本文を読む

科学の世界において二等賞以下の椅子はない――福岡伸一さん

2016-12-05 | 05-真相・背景・経緯
科学の世界において二等賞以下の椅子はない。どんなに多数のライバルたちが競争に参加したとしても、一番最初にゴールに到達したものだけが、発見者としてのクレジットとそれに伴う栄誉と褒賞、そして場合によっては莫大な富を得る。同じ着想とアイデアを抱き、同じ方法で、同じ発見をなし得ても、二番手にはそのすべてがない。 . . . 本文を読む

平成28年(2016)11月 名言との出会い

2016-12-03 | 10-名言との出会い
H28.11.30 読むに値するものを書くか、書くに値することをなすか、いずれかをせよ ( ベンジャミン・フランクリン ) Either write something worth reading or do something worth writing. ( Benjamin Franklin ) H28.11.29 知恵は善のなかにその根を持つ 善が知恵のなかにその根を持つのではない ( . . . 本文を読む

一より習い十を知り、十より帰るもとのその一――松原泰道禅師

2016-12-02 | 03-自己・信念・努力
『古事記』は、元明(げんめい)天皇の勅を受けて太安万侶(おおのやすまろ)が、史料を整理して編纂したわが国最古の歴史書です。その序文に、「古(いにしえ)を稽(かんが)えて以て風猷(ふうゆう)をすでに廃(すた)れたるに縄(ただ)し、今を照らして以て典教(てんきょう)を絶えんと欲するに補わずということなし」とあります。 . . . 本文を読む

ドイツ語では歴史と作り話は同じ――川口マーン恵美さん

2016-12-01 | 04-歴史・文化・社会
ドイツ語で「歴史」という言葉は Geschichte というが「物語」、つまり「作り話」も、同じく Geschichte だ。最初、ドイツに渡ったころ、ドイツ語はなんて曖昧なのかと怪訝に思ったが、いまではドイツ語は非常に正しいと思っている。ドイツ人は、歴史は作り話であるということをきちんと認識しているのである。 . . . 本文を読む