電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

板は昔からある、とたいていの人は思っている――藤森照信さん

2007-10-31 | 05-真相・背景・経緯
製材用の縦挽きノコギリの生産は、日本刀よりずっと遅れ、鎌倉時代を待たなければならない。とすると、鎌倉より前の法隆寺や平等院のような建物の板はどうやって作っていたのか。丸太をクサビで割っていたことが記録で分かっているが、鎌倉時代以後、本当に可能か試した人はいない。 . . . 本文を読む

高級な食材は富を追いかけて世界中をかけ回る――吉川洋さん

2007-10-29 | 04-歴史・文化・社会
国立美術館でフェルメール展を観(み)た。展覧会では、オランダの絵画が17世紀に「黄金時代」を迎えたこと、またその背景として豊かな市民階級の台頭があったことが解説されていた。 静物画の中に描かれた食材からすると、17世紀のオランダ人は堅実さの中にもしっかりと豊かさを享受していたようである。 . . . 本文を読む

複葉翼なら超音速旅客機の騒音を約80%削減できる――楠瀬一洋さん

2007-10-27 | 05-真相・背景・経緯
現在の航空機の形状では、機体重量の2乗に比例して衝撃波が強くなります。15人程度の小型のSSTを目指す案もありますが、根本的な解決にはなりません。百人前後が搭乗できるSSTには全く新しいアイデアが必要です。 . . . 本文を読む

茅を使えないとすると、板葺きか樹皮葺きのどっちかだろう――藤森照信さん

2007-10-24 | 05-真相・背景・経緯
磨製石器で板を割り出せないこともないが、屋根用に苦労して板を割ったとはとても思えない。樹皮なら、石器で、石器でなくとも棒先を使えばいくらでも剥ぎ取ることはできる。縄文住居は茅葺きではなく、樹皮葺きだった。とすると、茅葺きの農家との国民的連想性は消えてしまう。どうする『日本昔話』。ボーヤァヨイコダネンネシナー…… . . . 本文を読む

中国政府にダライ・ラマとの対話を求める――ブッシュ大統領

2007-10-23 | 04-歴史・文化・社会
ブッシュ大統領は自ら勲章を手渡し「米国民は信教の自由を抑圧された人々の苦境を見過ごすことはできない。中国の指導部がダライ・ラマを迎え入れるよう求める」と述べた。 . . . 本文を読む

わあ! Kちゃんがしゃべった――河合隼雄さん

2007-10-22 | 06-愛・家族・幸福
これは感動的な話である。緘黙児のK君が声を発する「とき」を、一匹の亀がうまくアレンジしてくれたのである。といっても、このようなアレンジを生かすためには、日頃の担任教師の周到なはからいがあったことを見逃してはならない。K君の亀に対する気持を見抜き、他の子どもたちと共に亀に親切に接することを通じて、K君に適切に心を通わせていったところが素晴らしいのである。 . . . 本文を読む

DNAイコール遺伝子だと世界で最初に気づいたのは?――オズワルド・エイブリー

2007-10-21 | 09-生物・生命・自然
1953年、イギリス・ケンブリッジ大学にいたジェームズ・ワトソンとフランシス・クリックは、DNAが二重ラセン構造をしているというあまりにも美しくかつシンプルな事実を発表し、世界を驚かせた。彼らは、DNAこそが遺伝情報を運ぶ最重要情報分子だと、あらかじめ知っていた。では、誰が、DNAイコール遺伝子だと世界で最初に気づいたのだろうか? . . . 本文を読む

自由律俳句は現代ではコピー(広告文)に脈々と生きている――池内紀さん

2007-10-20 | 04-歴史・文化・社会
つくづく思い知ったのだが、自由律俳句は現代ではコピー(広告文)に脈々と生きている。テレビのコマーシャル、新聞、雑誌、電車や往来げ見かける広告。そこに殺し文句のようにして使われるフレーズを取り出すと、よくできた自由律俳句になる。 . . . 本文を読む

回路線幅半分にする―― 凸版印刷と仏原子力庁傘下の電子・情報技術研究所による共同開発

2007-10-20 | 05-真相・背景・経緯
半導体フォトマスク(回路原板)世界最大手の凸版印刷は、最先端の半導体の製造技術をフランス原子力庁の研究所と共同開発する。メモリーの回路線幅を現在の約半分の32ナノ(ナノは10億分の1)㍍まで微細化するために欠かせないフォトマスクと関連技術を実用化。2013年をメドに量産が見込まれる「次々世代」半導体まで対応できるマスクの開発体制を整える。 . . . 本文を読む

世界中で信教の自由があると信じている――ブッシュ米大統領 ダライ・ラマと会談

2007-10-20 | 04-歴史・文化・社会
ブッシュ米大統領は16日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世とホワイトハウスで会談した。会談開催前から中国政府が激しく反発していたが、米政府が押し切って「信教の自由」を支援する姿勢を示した形。17日には米議会で大統領も出席する勲章授与式が予定されており、米中関係にさざ波が広がっている。 . . . 本文を読む

成果を追及しすぎた結果、一番大事な『人の心』が傷んでしまった――黒川博昭さん

2007-10-18 | 08-経済・企業・リーダーシップ
効率性は大事だ。しかし、そればかりを求めた結果、人間としての“のりしろ”が小さくなったような気がしてならない。欧米やインドは元来個人主義が確立している。しかし日本では個が確立していない中で『個人主義』『専門性』を重視した結果、チームワークという根っこを失い“ミーイズム”に陥ってしまっていないだろうか。 . . . 本文を読む

上意下達の文化はまだ変わらず。重要なのは意識と文化の革命だ――生田正治さん

2007-10-18 | 08-経済・企業・リーダーシップ
郵政公社にきたら、国家公務員法のもとで給与は完全な平等主義で社会主義的な体制だった。本当に一生懸命やっている人が多くて驚いたが、彼らはどんなに頑張っても報われない。一方、ごく少数だが公務員で身分を保障されていると思って適切に働かない人もいる。これでは不適切な平等になるので、公務員法が許す範囲で給与体系に成果主義をいれた。 . . . 本文を読む

竪穴住居に茅を葺き、きれいに刈り整える――藤森照信さん

2007-10-17 | 05-真相・背景・経緯
縄文時代に鉄器はない。あるのは、黒曜石の打製石器か、滑石などの磨製石器の二つ。黒曜石は硬く鋭いから突く鑓(やり)や矢尻にはなるが、残念ながらカマのように引き切ることはできない。軟らかい滑石などの磨製石器は木材用で、立木を伐ったり木を削ったりには向いているが、茅を刈り取るには刃先がにぶすぎる。 . . . 本文を読む

景気循環は、今日に至るまで実に様々な説が提唱されてきた――吉川洋さん

2007-10-17 | 08-経済・企業・リーダーシップ
出色はジェボンズの「太陽黒点説」であろうか。ロシアの経済学者コンドラチェフは、資本主義経済には50年という超長周期の循環が存在すると主張した。20世紀を代表する経済学者シュンペーターは、すべての景気循環の根本はイノベーションである、と喝破した。 . . . 本文を読む

あらゆる知がネットワーク状に連鎖する――高山宏さん

2007-10-17 | 05-真相・背景・経緯
19世紀半ば以来の百貨店の歴史を考えるとしよう。英語のデパートは「パートに分ける」。当時広がった分類を旨とする博物学の商業的な展開だ。分類は、都市への人口集中で人を見分ける必要とつながり、顔から性格を類推する観相学も生む。仏語なら「グラン・マガサン」。雑誌の起源にも関連する。では同じく都市化が進んだ江戸はどうかと、連想は止まらない。 . . . 本文を読む