最近、新聞協会報に朝日の大熊記者が次のように記している。「もしジャーナリストたちがいつまでも原子力の恐ろしさだけを誇大な記事に仕立て、エネルギー不足の恐ろしさに目を向けないで日本の世論を誤った方向へ導くとすれば、近い将来、その無知と無責任と軽率さを、国民からとがめられるときが、必ず来るに違いない」と。 . . . 本文を読む
苦しみをたたえてジッと耐えた女の青白い顔は大声で泣き叫ぶ女性の表情より男の心にこたえます。本当に心にかなしみがあった時に泪もでなくなるという言葉がありますが、我々はそうだと思うのです。感情をあふれさすより、それを抑制して、たった一すじ眼から泪がこぼれる方がはるかにその感情をせつなく表現するものです。 . . . 本文を読む
一人一人によって違う。それで結構なのです。それでこそその形容詞は個性的でありオリジナルなのです。その、自分でキャッチした、オリジナルな言葉を、ほら、[ ]の中に、入れて下さい。頭のところまでその言葉が来かかっているんだが、なかなか思い出せないですか。もう一寸のガンバリですぞ、ガンバって。ガンバって。 . . . 本文を読む
室町時代には、われわれの生活文化とか、芸能とか、あるいは文章―『太平記』とか『平家物語』とか『義経記』とか『徒然草』といった日本語による文章―を書くということが起こってきます。そうすると、室町時代は、乱世ではあっても、生活文化の最も華やかな時代、花盛りの時代だったのじゃないか。 . . . 本文を読む
綾子、神は、わたしたちが偉いから使ってくださるのではないのだよ。聖書にあるとおり、吾々は土から作られた、土の器にすぎない。この土の器をも、神が用いようとし給う時は、必ず用いてくださる。自分が土の器であることを、今後決して忘れないように。 . . . 本文を読む
ある四十代の男性が末期がんの宣告を受けました。がん専門の病棟に入院したのですが、「自分が死んだら家族はどうなるのだろう」「自分が死んだら仕事はどうなるのだろう」と、自分が死んだときのことばかり考える日々でした。 . . . 本文を読む
「役人の数は、所管の仕事がふえようと、ふえまいと、ときには仕事がなくても、おかまいなしに、年率5~7パーセントの割合でふえつづける」という「パーキンソンの法則」は、1957年にイギリスの雑誌『エコノミスト』に発表され、翌年単行本として出版されると、ダーウィン以来の大発見といった批評まであらわれて、たちまち、世界的になった。 . . . 本文を読む
光秀は本能寺で信長を討って臨時政府を京都にうちたてて以来、ほとんど眠るいとまもなかった。疲れている。疲れほど人間を無残にするものはない。光秀はかれの最も重大な時期において、その叡智は枯れ、判断力はにぶり、果断心がなくなり、しかもかれだけでなくその兵は疲労しきっており、火薬さえなかった。 . . . 本文を読む
教育とは、国民個々の能力を開花させて、学力・規範意識・体力・精神力を養い、国民が充実した人生を送ることができるようにすると同時に、国家の将来を担う人材を育成し、国民の精神や姿勢を創りだすものでもある。国家が再び活力を取り戻していくには、国民が社会生活を行っていくうえで必要な学力・規範意識・体力・精神力を身につけさせ、向上させていくことが不可欠である。 . . . 本文を読む
自分の考えを変えることはしばしばそれに固執するよりも多くの勇気がいる
( ゲオルク・リヒテンベルク )
It often takes more courage to change one's opinion than to stick to it.
( Georg Lichtenberg ) . . . 本文を読む