つまり史料は基本的に複数でなければならないのである。「唯一最古」の史料だからそれだけで価値があるなどとはいえない。反対証言がそろっていなくてはどうにもならない。理想的にいえば古文献そのものが「尋問と反対尋問の十字砲火」を浴びせられた試練をくぐり抜けた証言であるのがいい。残念ながら、魏の使節の「証言」なるものがそういう正確度の高いものではないことははっきりしている。 . . . 本文を読む
H28.01.31
偉人たちはみな保守である
( トーマス・カーライル )
All great peoples are conservative.
( Thomas Carlyle )
H28.01.30
十人の賢明に指揮された兵士は指揮官を持たない百人の兵士に勝る
( エウリピデス )
Ten soldiers wisely led will beat a hundred without a . . . 本文を読む
ヤーコプ・ブルクハルトは史料の本質とは何かについて語ったとき、たとえばトゥキュディデスのなかには今から百年後にようやく気づくような、第一級の事実が報告されていると言っている。歴史はわれわれが動けば動くという意味である。歴史はわれわれの意識に映ずる光景である。われわれは史料に制約されるのではなく、われわれが史料を動かすのである。 . . . 本文を読む
石油危機は俺に政治家としての新しい命題を与えてくれたと思う。エネルギーに関する問題でも日本は自立しなくてはならぬと確信したのだ。だから電力の燃料源の油にせよ、これからは必要代となるだろう原発のためのウランにせよ、アメリカやメジャーに頼らぬ日本独自の導入ルートを開拓すべきなのだ。( 田中角栄の独白、『天才』より ) . . . 本文を読む
弥生時代前期末、紀元前3世紀から2世紀にかけて日本独自の文字が生まれかけていた段階について、次項の6「神話と歴史」の中では写真紹介もしておいた。日本は未開でものを知らず、文字を見てこれを文字として理解する段階にも至っていなかったという前提ですべてが論じられがちであるけれども、それは文明の側から見た誤解なのであって、ひょっとすると言語生活がはるかに発達していて、入ってきた若干数の文字の使用にある種のためらいと抵抗があっただけではないだろうか。 . . . 本文を読む
今の自民党や、その支持者たちに平和を望まない人はいない。自分たちの繁栄の前提が平和にあることを実感しているから、むしろ、いわゆる平和運動家よりも本気で平和の維持を希求していると言ってよい。それを日本の首相は耳を傾けて聞いている。妥協をつねに求めつつ、進んでいくことであろう。そういう平和的な首相の政策を不可能にするような統帥権問題は、今は起こらないのだ。 . . . 本文を読む
シャルンホルスト以来、プロイセンの参謀本部は、知的な明晰さと道徳的・倫理的敏感さを重視した。しかるに軍事は殺人を含む。平和主義者(パシフィスト)の倫理ならば何の難しいこともないが、軍人の倫理的立場は充分な道徳的反省がない時は、殺人機構のために働く蛮族を作るおそれがあるので、それだけ難しいと言わなければならない。 . . . 本文を読む
プロイセン参謀本部は、前述したとおり、元来革新派の軍人によって創設されたのであった。シャルンホルストの後継者グナイゼナウが、さらに急進的であったことは、前章で見たとおりである。シャルンホルストもグナイゼナウも、その急進思想の故に「ジャコバン派」と烙印を押され、すでに国王から警戒され、時には遠ざけられたこともあった。 . . . 本文を読む








