電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

自らの誤りを認めたマッカーサー――渡部昇一教授

2017-01-30 | 04-歴史・文化・社会
パル判事の判決書をはじめとし、法律家、特に国際法の研究家たちの意見は、東京裁判は国際法に基づく裁判ではないという認識に落ち着いているように思われる。法律家も認めず、かつ、その軍事法廷を作らせたマッカーサー自身が、公の場でその設置を後悔しているのであるから、東京裁判に対する一種の無効宣言がなされるべきであろう。それも、日本がやるのでなく、その裁判を設置せしめたアメリカによってもらうのが、最も有効である。 . . . 本文を読む

あくまでも日本史のリズムを尊重して――西尾幹二教授

2017-01-26 | 04-歴史・文化・社会
この際大切なことは、15、16世紀の西洋が自らを近代とする近代の内容について明確な自己意識を持っていたわけではない点である。彼らもまた自分が何であるかはわかっていなかった。日本もわかっていなかった。江戸時代に西洋の情報が少しずつ入ってきて日本は近代化した、という話ではない。日本の近代は自らの歴史の胎動の中から生まれたのである。 . . . 本文を読む

『古事記』古代の回顧――竹田恒泰さん

2017-01-24 | 04-歴史・文化・社会
臣下の安万侶(やすまろ)が申し上げます。およそ、混沌とした万物の始めの気はすでに凝り固まっても、兆しや形はいまだ現れませんでした。名も無く、働きも無く、誰がその形を知ることができましょう。ところが、天地(あめつち)が初めて分かれると、三柱(みはしら)の神が万物の始まりとなりました。その三柱の神は天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、神産巣日神(かむむすひのかみ)です。 . . . 本文を読む

戦闘機で勝負がついた太平洋戦争――渡部昇一教授

2017-01-20 | 04-歴史・文化・社会
アメリカは、空母を主体とした機動部隊の価値を日本に教えられた形で認識したのであるが、ひとたび、その認識に至るや、卓越した工業力を動員して飛行機を造り出したのに、日本は、これというリーダーがいなかったために、零戦が圧倒的優位を占めるうちに、次期戦闘機開発に全力を尽くすどころか、なけなしの資材を陸海軍で奪い合うことのほうに熱心であった。 . . . 本文を読む

平成28年(2016)12月 名言との出会い

2017-01-18 | 10-名言との出会い
H28.12.31 人の美点が見えたら、それを告げてあげることです 言うのは数秒でも、彼らにとってみたらあなたの言葉は一生残ります ( 作者不明 ) When you see something beautiful in someone, tell them. It may take seconds to say, but for them, it could last a lifetime. . . . 本文を読む

真実を外に求める愚かさ―松原泰道禅師

2017-01-18 | 03-自己・信念・努力
「騎牛求牛」とは、自分が牛に騎(の)っているのに、牛はどこだと探す愚かさをいったものです。悟りの中にありながら、悟りを求める愚かさ。あるいは逆に、迷いの中にありながら、自分が迷っているということを知らない愚かさです。世間的に言いますと、罰にあたっていながら罰があたっていることを知らない、というようなことがよくあります。物を粗末にすれば罰があたるのではなくて、物を粗末にすることがもう既に罰があたっているということなのです。 . . . 本文を読む

放送免許規制を撤廃せよ――潮匡人さん

2017-01-17 | 04-歴史・文化・社会
日本のテレビ人は、自身の発言が「直接かつ即時に全国の視聴者に到達して強い影響力を有していること」が分かっていない。無責任な放言やウソを重ねて恥じることがない。「無線局の運用の停止」(電波法第76条)を視野に入れた議論が起きるのは止むを得ない。彼ら自身が招いた結果である。これ以上の放任は許されない。 . . . 本文を読む

目隠しをしているアメリカ人――マックス・フォン・シュラー

2017-01-12 | 04-歴史・文化・社会
Also, Americans have to let the historical anger go. Pearl Harbor day always being celebrated in America is beginning to rankle in Japan. Frankly, even when I was a child in America, I could not get angry about the Pearl Harbor attack. OK, the Japanese Navy attacked the American Navy, there was a hard war, eventually America won. So what? . . . 本文を読む

人生の寒熱から逃げるな―松原泰道禅師

2017-01-11 | 03-自己・信念・努力
ある修行僧が、洞山良价(とうざんりょうかい)禅師に質問しました。「寒暑到来、如何(いかん)が廻避(かいひ)せん」。寒さ暑さがやってきたとき、どうしたら寒さ暑さの苦が避けられますか、と。すると禅師は、「何ぞ、無寒暑の処(ところ)に向かって去らざる」、なぜ、寒さ暑さのないところに行かないのか、と答えました。もちろん、修行僧はこんな答えで満足するはずがありません。さらに問います。 . . . 本文を読む

ペトロダラー基軸通貨体制の地殻変動――宮崎正弘さん

2017-01-10 | 08-経済・企業・リーダーシップ
表向きの理由はともかくとして、アメリカはかなり焦っていたのではないか。というのも、皮肉なことに経済制裁されていたイランは、取引相手のトルコやロシア、インド、中国、韓国等と必然的に石油の決済をドル以外のものでするほかなかった。つまり、アメリカは自らペトロダラー体制を崩す羽目に陥ったわけです。ゴールド(金塊)との物々交換、バーター取引とあたかも原始貿易の様相でした。 . . . 本文を読む

「敗れた大義(ロスト・コーズ)」再評価の時代――渡部昇一教授

2017-01-08 | 04-歴史・文化・社会
白人と戦って滅んでいったアメリカ・インディアンの酋長の主張はロスト・コーズだったのだし、ローマ軍に滅ぼされたイスラエルの民の信仰もロスト・コーズである。日本では楠木正成も、あるいは真田幸村も木村重成もロスト・コーズのために戦ったことになる。われわれが『三国志』を読んで孔明に感激するのも、彼の行為はロスト・コーズに殉ずることだったからである。チベットの人たちの独立運動も、その連続である。満州建国はロスト・コーズであった。 . . . 本文を読む

平成28年(2016) 読書記録

2017-01-05 | 12-読書記録
064 H281231『そして誰もマスコミを信じなくなった』 潮匡人、飛鳥新社 (2016/9/22) 063 H281222『突破する力』           猪瀬直樹、青春出版社 (2011/2/2) 062 H281221『あなたの中の秘密のあなた』    遠藤周作、PHP研究所 (1991/11/15) 061 H281216『真っ赤なウソ』          養老孟司、PHP研究所 (2 . . . 本文を読む

人生はゴールのない無限の障害飛び―松原泰道禅師

2017-01-05 | 03-自己・信念・努力
仏教の教えの道を「無上道」といいますが、無上は他の教えとくらべて、仏教が最高だという意味ではありません。仏教には、他とくらべるというような相対的な考え方はないので、無上というのは、上限がない、上のリミットがないということです。つまり底抜けの反対で、大空を昇るように上がっても上がっても果てしがないということです。 . . . 本文を読む

日本人の不可思議な文化意識(1/2)――西尾幹二教授

2017-01-04 | 04-歴史・文化・社会
そういうヨーロッパのたどった断絶の歴史を考えてみますと、ヨーロッパが自分たちの原理を主張するということも本当に不思議に思われる。日本人が自分の原理を主張できなくて、ヨーロッパ人もアメリカ人も中国人も韓国人も、みんな大きな顔をして自分たちの原理を主張する。このことを皆さん、ちょっと面白い、不可解な現象として考えてみていただきたい。これは、たんなる明治に起こった劣等感とか昭和の戦争に負けたからとか、そういう種類の話ではないと私には思えます。 . . . 本文を読む