電脳筆写『 心超臨界 』

成功はそれを得るために
捨てなければならなかったもので評価せよ
( ダライ・ラマ )

いまの日本はこの三項目とも、まったく、モデルケースのように歩んでいる――中條高徳さん

2010-01-31 | 04-歴史・文化・社会
歴史学者たちが、「民族の滅びる三原則」というものを唱えました。まず一つ目は「理想を失った民族」。民族の滅びる二つ目の原則は、すべての価値を「もの」に換算してしまうこと。ものの価値しか認めず、心の価値を見失った民族。そして三つ目が「歴史を忘れた民族は滅びる」。 . . . 本文を読む

駒(こま)を奪(と)ればその駒を使うという日本将棋のルールに酷似している――司馬遼太郎さん

2010-01-30 | 04-歴史・文化・社会
日露戦争のときも捕虜になった日本兵は日本軍の配置を簡単にロシア軍に教えた。とくに敵中へ深く入りこむ騎兵斥侯が捕虜になる場合、騎兵の特質上味方の配置を知っているために、かれらが口を割ることによって日本軍の作戦がしばしば齟齬(そご)した。この体験が、昭和以後、日本陸軍が、捕虜になることを極度にいやしめる教育をするもとになったといっていい。 . . . 本文を読む

日清戦争の宣戦布告にも日本は朝鮮の独立を支持すると通告しました――若狭和朋さん

2010-01-30 | 04-歴史・文化・社会
李氏朝鮮はすでに国は滅びたも同然の国家破綻の状態にありました。冷静に考えれば、日露戦争のあとの苦しい財政のなかで、日本はなぜ単独で朝鮮併合という巨大な荷物を背負い込んだのでしょうか。極く簡単に言うと、日本の東北地方は放置されました。日本は国家予算の20%を毎年、朝鮮のインフラに注ぎ込んだからです。 . . . 本文を読む

国民の命と幸せを枯らしてしまった民意除外そのものを続けるなど、誰ができよう!――西水美恵子さん

2010-01-29 | 03-自己・信念・努力
緊急時の援助活動は目立つ。顔が見え、カネが集まり、名声や昇進欲をくすぐる。緊急時だからこそよりいっそう協調すべき公私援助機関が競争に奔(はし)る。事態を口実に草の根を無視し、民の意を汲まない活動が起きる。被援助国の人々がすべきことにまで、援助機関の人間が立ち入る。そういう問題のない復興援助の準備をと、世界各国の援助機関と共にアフガニスタンのNGOや草の根リーダーを招待し、国際会議を開いた。 . . . 本文を読む

道元『正法眼蔵』12巻本は、途方もなく雄大な仏教再建計画だった――末木文美士さん

2010-01-27 | 03-自己・信念・努力
道元の主著は弟子たちへの説法の記録『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』。恐山院代の南直哉(じきさい)師が「『正法眼蔵』を読む」で仏教の原点である「縁起」の観点から説いている。自己と世界それぞれが存在根拠をもっているというのは言語機能によって実体視された考え方で、存在は「恁麼(いんも)」(こんなふう)という形でしか現れないと示している。 . . . 本文を読む

本当に、オバマ大統領は温暖化問題に熱心に取り組もうとしているのだろうか――櫻井よしこさん

2010-01-27 | 09-生物・生命・自然
オバマ大統領は優れた戦略家です。彼は地球温暖化問題に取り組む、と発表、世界は「オバマ大統領はブッシュ前大統領とは違う」という印象を持った。ところが、オバマ大統領の気候変動への対策の第一声は、「自動車の効率を改良せよ」でした。 . . . 本文を読む

貧民のためのに為政者にケンカを仕掛けるのが自分の仕事だと覚悟していた――西水美恵子さん

2010-01-26 | 03-自己・信念・努力
南アジアで、ある大臣に会見を申し込みました。不正融資の仲介など金融界で数々の悪事を働いていた大臣に詰め寄るためです。当日は先方の次官が同席するほかは私ひとり、覚悟を決めて切り出しました。「大臣、泥棒をしていますね」。確かな証拠に大臣はたじたじとなり、白状同様の言い訳を始めました。傍らの次官がとった記録が後に、大臣逮捕につながりました。 . . . 本文を読む

あっちで歯が立たず、こっちで挫折。そんななか、「浅く広く」に救われた――大野玄妙さん

2010-01-26 | 03-自己・信念・努力
「浅くてもいい、学問の間口はできるだけ広げなさい。50歳を過ぎてそれが生きてくる」。仏教学の大家だった武邑尚邦師は、博学を誇らず、見識は豊か。接するだけで人格が陶冶されるような徳のある人だった。 . . . 本文を読む

金泳三大統領は、新しい日韓関係が始まる期待を、身を乗り出すように語られた――細川護煕さん

2010-01-25 | 03-自己・信念・努力
11月、紅葉が美しい韓国・慶州で行われた金泳三大統領との会談も印象深いものだった。全体で1時間45分の予定がトップ会談だけで2時間半に及ぶ異例のものとなった。会談を大統領は心待ちにしておられたようで、由緒ある歴史的な建物を特に会談の場にあてるなど、心配りがよく伝わってきた。 . . . 本文を読む

一貫して世界銀行を草の根に近づける組織改革を進めた――西水美恵子さん

2010-01-25 | 03-自己・信念・努力
ワシントンの本部に融資業務の全権があり、現地職員をまるで助手のように使っていた。それを逆にしたのです。国ごとの局長をもうけて現地在留とし、現地で機動的に判断できるようにしました。南アジア担当職員1000人のうち6割が本部、4割が現地、この比率も逆になりました。 . . . 本文を読む

貧困生活を体験すると、審査の優先順位の付け方が変わってきます――西水美恵子さん

2010-01-25 | 03-自己・信念・努力
部下にも「体験学習」をさせようと、まずは管理職全員、そして一般職員からも優秀な人のお尻をたたいて送り出したところ、どの部下も人が変わって帰ってきました。これが伝播(でんぱ)して、官僚的な組織文化が変わり始めました。 . . . 本文を読む

水道が引けたら毎日6時間が浮く。母は読み書きを習いたいと言う――西水美恵子さん

2010-01-24 | 03-自己・信念・努力
水汲みは大変だけれど非識字の暗闇はもっと苦しい。はやくこの闇から出たい。夫も息子も戦争で亡くした今、身寄りはインド側の従兄弟のみ。一生会えなくても文通さえできたらと母は泣いた。 . . . 本文を読む

何を悩んでいるのだろう。私のやりたいことは経済学だ――西水美恵子さん

2010-01-23 | 03-自己・信念・努力
留学先の高校で米国の大学進学を勧めら、メリーランド州ボルティモアにあるガウチャー大学という女子大に進学しました。数学の成績が良かったこともあり経済学を専攻しました。人間の行動を理論立てて分析する。そして政策に結びつける。これが新鮮でとりこになります。 . . . 本文を読む

世銀に移ろう。そうしなければ死ぬときに後悔する――西水美恵子さん

2010-01-23 | 03-自己・信念・努力
首都カイロにある「死人の町」に足を運びました。そこで、地べたに座り込んで娘を抱えて泣き崩れている母親に出会いました。その子の名はナディア。すぐに医者を呼びナディアを抱きとったところ、羽のような軽さにギクリとしました。下痢から脱水症状を起こして瀕死(ひんし)の状態。まもなく私の腕のなかで息を引き取りました。 . . . 本文を読む

首相就任後初の記者会見で、私は先の戦争を侵略戦争であったと明言した――細川護煕さん

2010-01-22 | 03-自己・信念・努力
被害を受けた国々が日本の行為を侵略と受け止めたことは紛れもない事実であって、さればこそ我々は戦後このようなことを再び繰り返してはならないという強い反省に基づいて平和国家として歩むことを決意したのだ。そう考えたとき、侵略戦争か否かと迫られたならば、さまざまな事情があったにせよ、侵略戦争ではなかったと胸を張って答えることはできない。 . . . 本文を読む