電脳筆写『 心超臨界 』

何もかもが逆境に思えるとき思い出すがいい
飛行機は順風ではなく逆風に向かって離陸することを
ヘンリー・フォード

自然現象の不思議には自分自身の眼で驚異しなければならぬ――寺田寅彦

2024-03-31 | 03-自己・信念・努力
寅彦はぼそぼそと話すので教壇での講義はつまらなかったらしい。が、研究室では座談の名手で、めっぽう話が面白かった。弟子たちの能力を引き出すのもうまく、様々なテーマをあてがっては、自由に研究させた。 . . . 本文を読む

晩年、随筆のテーマが軟らかい分野にすそ野を広げた――寺田寅彦

2024-03-31 | 03-自己・信念・努力
三番目の妻、紳は活発な女性で、東海道線の丹那トンネル開通時の一番列車や、民間航空機の一番機にも乗った。ちゃめっ気もあり、応接間で客の背後からアカンベをして寅彦を笑わそうとした、とも直彦さんは言う。一緒に芝居に出かけたりしたことが影響して、映画評を書くようにもなった。 . . . 本文を読む

子どものようなみずみずしい好奇心を死ぬまで失わなかった――寺田寅彦

2024-03-31 | 03-自己・信念・努力
大正8年(1919年)、彼は胃潰瘍(かいよう)で吐血し入院した。何にでも「不思議の目」を向ける彼の不思議な点は、吐血した41歳から死を迎えるまでの16年間に、学術論文や随筆、俳句、映画評など多方面に深い知の足跡をたくさん残したことだ。 . . . 本文を読む

自然界で起きていることに無頓着すぎる、と呼びかける――宮崎学

2024-03-31 | 09-生物・生命・自然
クマが人里に出てくるのは、山林が荒廃して餌が不足しているから、と研究者は指摘するけれど、そんなことはない。高度成長期、伐採されて丸裸になった山は、その後、植林され、クマがすみやすい環境が生まれて繁殖した。頭数が増えたために人里に出てくる機会も増えたのだ。 . . . 本文を読む

21世紀は人間が「自分の影響を知る」時代 ――足立則夫

2024-03-31 | 04-歴史・文化・社会
米国の歴史学者、ジェイムズ・C・デイヴィスは著書『人間ものがたり』で述べる。16世紀から17世紀にかけて人間は「自分の居場所を知り」、19世紀に「自分を知る」と。 . . . 本文を読む

報酬が、やっていることへの興味を減じることがある――アルフィー・コーン

2024-03-31 | 08-経済・企業・リーダーシップ
子どもが喜々として家の手伝いをしている。母親がある時から、手伝いの報酬をやるようになる。お駄賃が悪いわけではないけれど、やり方によっては、母親が渡す報酬によって子どもが支配され、お金だけを目当てにするようになるので要注意。 . . . 本文を読む

初期の陸上植物は根も葉もない――クックソニア

2024-03-31 | 09-生物・生命・自然
4億6千万年ほど前のこと。海水中の植物が出す酸素によって地球の周囲にオゾン層ができる。オゾン層が、生物にとって有毒な紫外線をさえぎるようになると、植物の上陸が可能になる。 . . . 本文を読む

真、善、美は同一のもの――藤原正彦

2024-03-31 | 05-真相・背景・経緯
一般に多くの困難を解決しようとする場合、一つ一つ着実に片づけて行こうと誰でもまず考えますが、大ていの場合、労力がかかるばかりで成功しません。いかなる個人や組織であろうと、さらにはいかなる国、世界であろうと、多くの困難が噴出しているというのは、それら全てを貫く何か一つの基軸が時代や状況にそぐわなくなっているということを意味します。従ってその基軸を変えることで諸困難を一気に解決する、というのが最も効果的なばかりか容易でもあるのです。そして最も美しいのです。 . . . 本文を読む

逸材輩出の阿蘇――藤原正彦

2024-03-31 | 04-歴史・文化・社会
熊本が大地震でやられた。蘇峰の生まれた益城町は震度7で壊滅、横井小楠、徳富兄弟、石光真清を育てた熊本市は震度6強で甚大な被害を受け、北里柴三郎の小国町も震度5強だった。私の尊敬する、日本の宝物のような人々が終生思い焦(こ)がれた美しい故郷が、一日でも早く元に戻ればと祈るばかりだ。 . . . 本文を読む

論語 《 子曰く、君子は争う所なし 》

2024-03-31 | 03-自己・信念・努力
子曰く、君子は争う所なし。必ずや射(しゃ)か。揖譲(ゆうじょう)して升(のぼ)り。下(くだ)りて飲む。其の争いや君子なり。 . . . 本文を読む

大学教授など知識人を中心とした「護憲派文化人」の支離滅裂な主張――井沢元彦

2024-03-30 | 04-歴史・文化・社会
日本国憲法第9条は誰でも知っている。戦力(軍隊)を否定し戦争と国際紛争の武力による解決を放棄したものだ。では、憲法第89条はご存じだろうか?日本には、大学教授など知識人を中心としたガチガチの「護憲派文化人」がいる。お断わりしておくが「護憲」がいけないと言うのではない。日本は民主国家なのだからどのような政治的主張をしようと自由だが、問題はその主張に一貫性があるか、つまり筋が通っているか、ということなのだ。 . . . 本文を読む

半世紀以上の戦乱を招いた足利尊氏は「平和の破綻者」か――井沢元彦

2024-03-30 | 04-歴史・文化・社会
足利尊氏は室町幕府の開設者である。幸いなことに、日本には幕府の開設者が尊氏を含めて3人いる。あとの2人は鎌幕府を開設者の源頼朝、江戸幕府の開設者の徳川家康である。幸いなことに、と言ったのは、複数いると比較することができるからだ。特に「if」を考えるのにはもってこいなのである。さて、この3人を見て、日本人はどういう感情を抱くだろう。ビジネスに戦国武将の生き方を参考にするというブームは、いまだに根強いものがあるから、最近家康も少しは人気が出てきたのかもしれない。 . . . 本文を読む

平城京と奈良の大仏――井沢元彦

2024-03-30 | 04-歴史・文化・社会
ところで聖武(天皇)の妃はあの有名な光明(こうみょう)皇后である。光明皇后は藤原不比等(ふひと)の娘で、史上初めて皇族ではないのに皇后になった女性だ。ところが『続日本紀』の光明皇后の伝記には、この国分寺と東大寺の造営は、皇后の勧めによるものだと記してある。もちろん、いかに妻の勧めであっても、夫がやる気がなければ実現しない。つまり、国分寺・東大寺そして大仏の造営は、聖武・光明夫妻の意志によるものだと言っていいのである。 . . . 本文を読む

共産主義国家を批判したり揶揄すると――井沢元彦×百田尚樹

2024-03-30 | 04-歴史・文化・社会
【百田】 今回、対談のために初めて井沢さんのこの本(『日本が「人民共和国」になる日』)を読ませていただきましたが傑作ですね。こんな面白い本が1996年に出ていたとは不意にも全く知りませんでした。 . . . 本文を読む

人類を幸せにする国――井沢元彦

2024-03-30 | 04-歴史・文化・社会
イギリスのBBC放送などが実施した国際調査で、世界に貢献している国について尋ねていますが、2006年から3年間連続で、日本が断トツのトップです。外国人から見ると、明らかに日本という国は、人類を幸せにしている国なのです。では、彼らはどうしてそう思うのか。一言で言ってしまえば、他の民族が科学や技術を、戦争の際の武器のように自分の利益を追求するための道具にしているのに、日本人はそれを、人類を幸せにするために使っているということです。 . . . 本文を読む