電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

中国から離れるタイミングのよさ――遣唐使廃止(2/3)――西尾幹二教授

2015-04-28 | 04-歴史・文化・社会
皇帝を制約する規定は律令にもない。皇帝を超えているものは天の「上帝」だけであり、地上で皇帝を超えているものは存在しない。しかし、皇帝といえども儒教の政治秩序の根本理念である「礼(れい)」と、それに基づく君臣関係の秩序意識に無言に制約されているはずであった。漢の時代に整然と行われていた朝政の儀や朝議のかたちは、いったいどこへ行ってしまったのであろう。 . . . 本文を読む

溥儀の心を変えた、ある事件――渡部昇一教授

2015-04-26 | 04-歴史・文化・社会
1928年(昭和3)の7月3日から11日の間に、清朝の墳墓である北京の東陵が荒らされるという事件が起こったのである。東陵の霊廟は頑丈にできていたので、兵士たちはダイナマイトを使って爆破した。そのため、棺はばらばらになり、かの偉大なる皇帝乾隆(けんりゅう)(第六代)の遺骸も、新しいところでは西太后の死体も四散してしまった。この兵士たちの目的は、墳墓に埋められている宝石や金銀などを掠奪するためであった。 . . . 本文を読む

朝日新聞の財務分析――上念司さん

2015-04-23 | 08-経済・企業・リーダーシップ
【上念】 朝日新聞はマスコミだから、「マス」を代表しなければいけない。売り上げ部数が必ずしも新聞の権威を決めるわけではないけれども、マスを代表するといえるための数字、必要最低限の部数はあると思うんです。それが5百万部ぐらいと私は見ています。勝手な推測ですが、新聞の宅配制度を維持するために最低必要な部数が5百万部ではないでしょうか。 . . . 本文を読む

西暦共有化の愚かさ――加地伸行さん

2015-04-22 | 04-歴史・文化・社会
近ごろ気になるのは、事件や事柄の時間を指すとき、西暦で示されていることである。例えば、サンフランシスコ講和条約は1952年発効したと記しているが、それは昭和27年だという年号を記していない辞書が多い。これには抵抗を覚える。まずは年号を記すべきではないのか。わが国にとってという立場があるべきだからである。 . . . 本文を読む

北里柴三郎とノーベル賞――渡部昇一教授

2015-04-16 | 04-歴史・文化・社会
明治政府の留学制度は、単に文部省が各分野の秀才を送っただけではなかった。海軍省、陸軍省、鉄道省、司法省など各省が、その分野において最も優れている国の最も優れた機関へ秀才を送った。それも単に表面的知識だけでなく、それを生みだした制度をも学んでくるようにしたのである。 . . . 本文を読む

中国から離れるタイミングのよさ――遣唐使廃止(1/3)――西尾幹二教授

2015-04-16 | 04-歴史・文化・社会
三蔵法師の名で知られる玄奘(げんじょう)の『大唐西域記(だいとうさいいきき)』は7世紀の西域やインドを知る貴重な文献であり、『東方見聞録』は13世紀のフビライ・ハーンの開いた元朝の宮廷生活を経験したイタリア人商人からの聞き書きの本である。この二書に並ぶ東アジアの三大旅行記のひとつと呼ばれるほどの見聞記をひとりの日本人の僧侶が書いていることを、読者はご存じだろうか。最後の遣唐使であった円仁(794-864年)の『入唐求法巡礼行記(にっとうぐほうじゅんれいこうき)』が、それである。 . . . 本文を読む

「戦士感情」が生んだ明治の発展――渡部昇一教授

2015-04-15 | 04-歴史・文化・社会
しかし当時は、別の正邪の物指しが支配的であった。強者の圧力で結んだ不平等条約でも、条約は守る義務があるし、外国人の人命や財産を損傷したら手ひどい賠償金を取られるのが当然というのである。これに不服なら、自分も強くなって強者の仲間入りして平等に取り扱ってもらうように努力すべきだ、という暗黙の了解が、当時、植民地帝国を作っていた西洋諸国には存在していた。 . . . 本文を読む

前川レポートはアメリカの陰謀――日下公人さん

2015-04-13 | 04-歴史・文化・社会
【日下】 政府が第一にやるべきことは、「民間にいちいち注文をつけない」ということです。第二に休みが多過ぎる。三連休なんてやめればいい。前川レポート(注1)が出てから、日本は祝日が増えたんです。 . . . 本文を読む

平成27年4月 名言との出会い

2015-04-11 | 10-名言との出会い
H27.04.30 模倣に成功するよりも創造に失敗するほうがいい ( ハーマン・メルヴィル ) It is better to fail in originality than to succeed in imitation. ( Herman Melville ) H27.04.29 正直であることはあなたに多くの友をもたらさないかもしれない でも、かならず正しい友をもたらしてくれる ( ジ . . . 本文を読む

秀才たちの“犯罪的行為”――渡部昇一教授

2015-04-07 | 04-歴史・文化・社会
日露戦争を見てつくづく思うのは、「学校出の秀才とは何と困った連中でありうることか」ということである。学校で習った知識を金科玉条のように振り回して、現場の情報を無視・軽視するのは、日本型エリートの通弊といってもいいであろう。ことに昭和になってからの日本陸軍は、少数の例外を除き、こうした秀才たちの集団と化した観がある。 . . . 本文を読む

安倍首相はリビジョニストなのか――渡部昇一教授

2015-04-06 | 04-歴史・文化・社会
昨年来、アメリカのマスコミを中心に、これまでの歴史観や村山談話を見直そうとする安倍首相をリビジョニスト(歴史修正主義者)と批判する流れが続いています。彼らがリビジョニストという言葉を、ナチズムの台頭やヒトラーの独裁主義を信奉し待望するネオナチと同じような意味で用いていることも見逃せません。 . . . 本文を読む

平成27年-Q1 メルマガ『心超臨界』・アーカイブ

2015-04-04 | 12-読書記録
 心が臨界質量を超えるメルマガ『心超臨界』 幸せと平和を願う人々の心が臨界質量を超えるとき、世界は良い方向に動きだす。 臨界質量( 1、 2、 3)とは、世の中をよくしたいという同じ「思い」あるいは「目覚め」 を持つ人々の数がある閾値を超えるとき、その「思い」が実現するというものです。      一燈照隅 万燈照国 「真の平和を目指す、誇りある日本を取り戻したい」 そう願うあなたの心 . . . 本文を読む