『人生を照らす智慧ことば』
( 松原泰道、佼成出版社、p38 )
高村光太郎は母思いの息子で、四十三歳のときに、お母さんと死に別れています。母を想う詩の終わりに光太郎は、「母を思い出すと俺は愚に帰る 人生の底が抜けて怖いものがなくなる どんなことがあろうとも みんな死んだ母が知っているような気がする」と記しています。お母さんが亡くなってから二年後に作ったもので、亡くなった直後は、悲しみでいっぱい . . . 本文を読む
◆それぞれの心がそれぞれ創りたいものを描く
『自分の中に奇跡を起こす!』
ウエイン・W・ダイアー、三笠書房〈知的生きかた文庫〉、p173
二人の料理人が、同じ調理法で同じ素材で同じオーブンで料理をするとしよう。ところが、一方は大きなおいしそうなケーキができあがり、他方は正反対の大失敗作だ。なぜか? それぞれの心が、それぞれ創りたいものを描くのだ。 . . . 本文を読む
成功哲学の著者の中でナポレオン・ヒルをまだ読んだことがなかったので、謝世輝さんの「ナポレオン・ヒルは言った! 『心に強く願うことは、かならず実現する!』」を購入してみました。ところが、書名にナポレオン・ヒルの名前がありながら、内容はヒルだけでなく、ほとんどの成功哲学の著者の名言、エピソードを集めた集大成となっていました。 . . . 本文を読む
一度分化した細胞は、その例として、それが乳腺細胞になった場合には、乳腺細胞からそれ以外の細胞が誕生することはありえないとされていた。ところが、分化した細胞を断食状態に置くと、受精卵に与えられている全能性をもつ細胞に復帰することが発見された。 . . . 本文を読む
世間というものは十分に光が届いてになかのように思えることがあります。けれども、最後にどこかで平仄(ひょうそく)が合って、きちんと見てくれるものです。もちろん、絶対そうなるという保証はありません。保証はないけれども、そう考えなければ生きていけないではないですか。
. . . 本文を読む
心に何らの執着もない場合は、いいかえると心が何もの何事にもとらわれていないときには、これを形容すれば、円転滑脱(えんてんかつだつ)、自由自在に、臨機応変の対応ができるものであるということは、われわれが人生において経験する事実がしばしばこれを証明している。反対に、心に何かの執着、すなわちとらわれがあると、心の力はたちまちに萎縮して、その可能率が著しく低下する。 . . . 本文を読む
クマムシは体長1㍉以下で、8本の足があり、マイナス250度以下の極低温や乾燥、放射線などの環境条件に耐える。今回の圧力は地球内部の上部マントルで地下180㌔付近の圧力に相当し、非常に強い生命力をあらためて裏付けた。 . . . 本文を読む
中央指令型の社会主義経済が市場経済と隣り合い、人やモノが行き交うと、官製商品は自由企業の生産物に歯がたたず、人材は流出する。社会主義が生き残るには「壁」が不可欠で、壁が崩れると体制も崩れる。それがベルリンで起きたことだった。 . . . 本文を読む
過日、自民党衆議院議員の高市早苗(たかいちさなえ)氏と対談する機会があった。私は、「いまはその可能性がほとんどないだろうが、もしあなたが首相になったら何をするか」、と質問した。彼女の答えは実に明晰(めいせき)であった。 . . . 本文を読む
余暇時代を迎えるのに、日本には非常にマイナスともいえる観念と、習慣が残っているようだ。それは、古くから「労働は美徳、遊びは罪悪」と教え込まれてきたことである。この古い日本的発想は、日本人から「遊び」を取り上げてしまった。
. . . 本文を読む
アカデミーを優秀な成績で卒業した万次郎は、捕鯨船の船員として海に出た。あるとき、航海中に船長が脳を患(わずら)という事態が生じ、船員たちが選挙で新しい船長を選ぶことになった。投票の結果、万次郎ともう一人が同数票を得たので、年上だったもう一人が船長になり、万次郎は副船長兼一等航海士となった。 . . . 本文を読む
うちの運動会でボクは赤組に入って綱引きをやった。ボクからすれば、赤が勝とうが白が勝とうが関係ないんですよ、どうせうちの人間同士でやってんだから、ところが、赤の帽子をかぶっただけでね、一生懸命引っぱるでしょう。次の日、腰が痛くてね。あしたの朝まで腰が痛いなんていう仕事したことないですよ、カネじゃね。
. . . 本文を読む
5、6世紀ごろの中国に梁(りょう)という国がありました。この梁の帝王武帝(ぶてい)は、「仏心天子(ぶっしんてんし)」と崇められたほど、深く仏教に帰依し、多くの寺を建てたり僧侶を育成して、仏教の護持につとめました。そのころ、達磨太師が、インドから中国に渡ってきていました。その報を聞いた武帝は喜んで、達磨を宮中に招きます。そして、「朕、寺を起(た)て僧を度(ど)す。何の功徳かある」と尋ねました。 . . . 本文を読む