電脳筆写『 心超臨界 』

あなたが犯す人生最大の過ちは
過ちを犯すことを常に恐れることである
( エルバート・ハッバード )

「自由」について――田中英道さん

2017-06-30 | 04-歴史・文化・社会
私たちは、しきりに「自由」という言葉を口にします。本書ではこれまで繰り返し触れてきた「リベラル」「リベラリズム」の呪縛から解かれるためには、この自由という言葉をどうとらえるかが核心となります。「日本の自由と西洋の自由はまったく違うこと」、そして「日本人には西洋の自由はまったく必要がないこと」を、まず整理していきたいと思います。 . . . 本文を読む

真実を見据える無常観を持て――松原泰道禅師

2017-06-28 | 03-自己・信念・努力
たしかに、すべては無常である。夢、まぼろしである。形あるものは滅び、刻々と移り変わって、とどまるところがない。それは厳粛な宇宙の真実であって、そこには人間のちっぽけな感情など、さしはさむ余地がありません。無常だからといって、嘆き悲しんだところで、どうなるものでもないのです。そういう、消極的な「無常観」ではなく、真実を真実としてしっかり見据える強い「無常観」を持て、と言っているのです。 . . . 本文を読む

マスメディアが消す舛添という存在――有本香さん

2017-06-27 | 04-歴史・文化・社会
舛添の金銭問題はタチの悪いものだった。しかし、だからといって、彼を糾弾してクビを取ったメディアがその存在自体をなかったかのようにして、知事として成した仕事、実績に触れないというのは誤りだ。その不作為は、現在の権力への監視、現都知事である小池の仕事の監視を怠ることに等しく、有権者に不利益を与えることにつながる。その自覚が今のメディアにどれほどあるだろうか。 . . . 本文を読む

「小池劇場」が日本を滅ぼす――有本香さん

2017-06-24 | 04-歴史・文化・社会
たかだかテレビのワイドショーと笑ってはいられない。真偽不明の情報を平気で数百万の人々に向かって流すプロパガンダ機関が今や、日本の政治を左右するほどになっている。国会では週刊誌のネタをもとに「質疑」と称する与太話で審議時間が潰され、それをワイドショーが後追いして「支持率」なるものが決まっていく。都政においては、いっときワイドショーの女王の座にあった知事が90パーセントもの支持率を得、さらにメディア受けを狙った愚策を言い出すたびに東京のリソースが削られていく。 . . . 本文を読む

教育勅語の原文に触れる――渡部昇一教授

2017-06-22 | 04-歴史・文化・社会
昨今、森友学園問題等で、「教育勅語」が変なかたちで取り上げられてしまっているが、メディアや評論家たちは教育勅語(「教育に関する勅語」)の原文を読んだことがあるのだろうか。仮に読んでいたとしても、彼らは明らかに誤読をしている。教育勅語の最初の部分に「我カ皇祖皇宗」とあるが、左派の評論家などがこぞって批判したのがまずこの部分である。「教育勅語は天皇家の繁栄を願うものであり、その思想がやがて独裁主義となり、それが再び軍国の世を招くことになる」――、これが彼らの言い分である。 . . . 本文を読む

死ぬまで勉強――松原泰道禅師

2017-06-21 | 03-自己・信念・努力
「白珪」は、白い玉(ぎょく)のことで、それもよく磨き上げられた無傷のものをいいます。その完成された白玉を、さらに磨くべし、というのがこの句の意味です。 . . . 本文を読む

人間の寿命の起源――竹田恒泰さん

2017-06-18 | 04-歴史・文化・社会
ところで、人の寿命の起源について『古事記』は明確に示していますが、人そのものの起源については全く語られていません。『古事記』は『旧約聖書』と違って、この世のすべての原理を説明する意図を持たないようです。宇宙が誕生した経緯を書いていないことからもその性質がうかがえます。つまり、天(あま)つ神(かみ)の神勅によって、日本の国土が形成され、天つ神の子孫である天皇一族がその国土を治めることの経緯とその正統性を明確にするのが本旨なのです。 . . . 本文を読む

豊洲市場をサンク・コスト論で考えてみると――高橋洋一さん

2017-06-15 | 04-歴史・文化・社会
経済学には「サンク・コスト(sunk cost=埋没費用)という概念がある。投下した資本のうち、事業の撤退や縮小を行なっても回収できない費用のことだ。この概念を用いれば、事業の「中止」か「継続」かは、その後にかける「コスト」と、得られる「便益」との対比で合理的に判断することができる。 . . . 本文を読む

すべての現象は如来の法のあらわれ――松原泰道禅師

2017-06-14 | 03-自己・信念・努力
「聴天寒更尽、開門落葉多」(雨を聴いて寒更(かんこう)尽き、門を開けば落葉多し)と対句になっています。昨夜は、雨音を聴きながら、寒さの中で朝を迎えた。今朝、門を出てみれば、あたり一面落ち葉でいっぱいである。さては、昨夜雨かと思っていたのは、落ち葉が屋根に当たる音だったか、という意味です。 . . . 本文を読む

「修正史観」に対する「正統派歴史家」の根強い反発――渡辺惣樹さん

2017-06-08 | 04-歴史・文化・社会
ルーズベルト大統領と彼を取り巻く同政権の高官には邪悪な思惑があり、対独戦争に参入するために日本を利用した。日本に第一撃を加えさせることで、アメリカ世論を激高させ、アメリカの参戦を画策した。いわば、表玄関のヨーロッパからではなく裏口である極東から参戦を狙った謀略であった。これが真珠湾事件をめぐる「歴史修正主義」の主張であった。しかし、その考えはまだ主流にはなっていない。そうした考えを「陰謀史観」として排撃する「正統派」歴史家の反発に晒されたままである。 . . . 本文を読む

黄泉国――竹田恒泰さん

2017-06-03 | 04-歴史・文化・社会
遺された伊耶那岐神(いざなきのかみ)は一人お悲しみになり、ついに、亡き伊耶那美神(いざなみのかみ)を追って黄泉国(よみのくに)へお出掛けになりました。すると、黄泉国の、伊耶那美神がお住みになる御殿(ごてん)の固く閉じた扉が開き、伊耶那岐神は伊耶那美神と再会なさいます。伊耶那岐神が「美しき我が妻よ、私とあなたが作る国は、まだ出来上がっていない。一緒に帰ろう」と仰(おお)せになると、伊耶那美神は次のようにお答えになりました。 . . . 本文を読む