『西郷南洲翁遺訓』によると、庄内藩士が「藩がなくなったいま、どうしたらいいでしょうか」と西郷に聞いたら、西郷は「これからは文武農である」と答えている。「文」というのは西郷の頭の中では儒学だ。「武」は武士の精神。あとは農業だというのである。そこで庄内藩士はこぞって開墾事業をやった。しかし、農業だけでは近代国家は立ちゆかないのだ。 . . . 本文を読む
安重根は死刑判決を受け刑死したが、安俊生という息子がいて後に伊藤博文の息子と京城(現ソウル)に建立された「博文寺」で和解の握手をしたというエピソードがある。そのため戦後は、彼は韓国でひっそり暮らし、その子つまり孫の安雄浩は米国に移民し中国系女性と結婚。ひ孫にあたるその息子が今年、暗殺事件104周年記念で韓国を訪れた。 . . . 本文を読む
初代韓国統監を務めた伊藤博文を暗殺した安重根の石碑建立計画をめぐり、日韓両国の対立が広がっている。石碑は暗殺現場の中国・ハルビン駅に建設される計画で、対立は中国を巻き込んで今後も尾を引きそうだ。石碑建立計画は韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が6月、中国の習近平国家主席らに協力を要請した。 . . . 本文を読む
かつて福島氏と同じ弁護士事務所に先輩弁護士として勤務し、高木氏とは大学時代から続く「友人」であるのが民主党の仙石由人元官房長官だ。仙石氏は菅内閣の官房長官に就いて間もない22年7月、突如として日韓両国間の個人補償請求問題を「完全かつ最終的に」解決した日韓基本条約(昭和40年)とそれに伴う諸協定についてこう異を唱えだした。「法律的に正当性があると言って、それだけでいいのか」。 . . . 本文を読む
孔子の教えを記した『論語』は、孔子の言行や弟子たちとの問答集であり、体系的な書物ではありませんでした。そこで、孔子の教えの神髄を保つために、これに系統を加え、論理的に宣明すべく記されたのが『大学』であり、そして『中庸』であったのです。 . . . 本文を読む
二度のフェンスクリーン活動を通じて、私はますますいまの平和運動は間違っているという確信を持ちました。だいたい人に罵声を浴びせたり、人の嫌がることをすることは平和とは相反することです。手登根さんたちのように、非難されても何をされてもフェンスに括(くく)りつけられた汚い物を撤去してきれいな街にする。これが本当の平和活動だと思うのです。 . . . 本文を読む
放射能も原発も、正しく恐れることが大事だ。恐れすぎ、厳しく規制しすぎることの負の影響はかつてのウクライナ、現在の福島に見てとれる。浜通りの人々は深刻なのは放射能汚染よりも情報汚染であることを知ったという。 . . . 本文を読む