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Gateu Mon-Blanc(和栗のモンブランケーキ)

2008年11月04日 | デコレーション・アニバーサリーケーキ

11月♪今年も全国的に紅葉は少し遅いようです。

新聞に兵庫県の最高峰「氷ノ山」の紅葉の美しい写真が載っていました。

見ごろを迎えるにはもう少し気温が下がるのを待たなければなりません。

さて、今日は秋のデコレーションケーキです。

Gateu Mon-Blanc(和栗のモンブランケーキ)

Photo_3
モンブラン・・・日本人の大好きなケーキ。

秋のスウィーツの代名詞となるほど人気のあるケーキです。

かの昭和天皇も大変お気に召したといわれる和栗を使ったモンブランクリーム。

作り方は難しくはありませんが大変手間がかかります。

質のよい栗を買ってきて、それを洗ってザルに入れて大きな鍋で蒸します。

ほっくりと蒸しあがった栗を半分に割って、中身を小さなスプーンで丁寧に取り出します。

ここが1番時間がかかります。2キロし終わる頃には、指にマメができるほど・・・。

取り出した栗の実とバニラを鍋に入れて、ヒタヒタの牛乳を注ぎ、バニラの香りと牛乳の旨みをじっくりと栗に含ませるように煮上げます。

それをフードプロセッサーにかけてクリーム状にした後に、漉し器にかけて裏ごします。

裏ごしした栗のクリームに柔らかくしたバターと粉糖をなめらかになるまで混ぜ合わせて出来上がりです。A^-^)フー イイアセカイタ♪

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ケーキの土台には、アーモンドプードルを使ったココア風味のジェノワーズ。

適度な弾力とアーモンドプードルのコク、ココアの香りはモンブランクリームによく合います。

生クリームを塗って栗の渋皮煮を散らしたジェノワーズにモンブランクリームを美しく絞ります。

ココアで色付けしたパータシガレットで作った落ち葉と栗の渋皮煮を散らして出来上がり。

パータシガレットで作った落ち葉には小さな虫食いも作ってみました。(わかる!?)

このモンブランケーキは今月新居にお引越しをするOさんのオーダーです。

Oさんと私は高校時代の同級生♪今でも当時のあだ名で呼び合う仲です♪

Oさんとご近所の子育てママ友達のお別れパーティーのデザートのためにお作りしました。

Oさん、オーダーありがとうございました!

実は、とてもいいできばえ!と思ったのですが、思わぬパプニング勃発!

続きは追記にて。ご興味のある方はご覧くださいませ。

では、みなさ~ん、またね♪See You!

大いに反省した私の失敗談です。

このオーダーを受けたときに、どんなケーキにしようかずいぶん悩みました。

みんなで楽しく切り分けて食べるお菓子がいいなぁ~というご希望だったので、なんとか宅配に耐えられるであろう形でモンブランを・・・と思いました。

キンキンに冷やし、梱包も工夫して発送したつもりでしたが、ケーキは無残な姿で到着していしまいました。

宅配の途中で何らかの大きな力がかかってしまったのでしょう。

加速度、重力、慣性の法則、摩擦力、作用、反作用・・・こんなときに限って、さまざまな力学的な用語がグルグル

もう、頭が真っ白になってしまいました。

自分で届けるならともかく、宅配にお願いしたことがそもそものまちがい。

自分で責任をもてないことは、引き受けるべきではないことをあらためて勉強しました。

Oさんにも大変ご迷惑をおかけしてしまったのですが、Oさんもお友達のみなさんもこのような状況をどうされたと思いますか?

Oさんから「どうにかなるかしら?」と相談された私。

「どうにもならないので申し訳ないけれどそのまま出してください」としか言えません。

でも、出来上がった姿は写真に撮っていたのでその写真をパソコンのメールでお送りして見たいただくことにしました。

一緒にお届けしたメッセージとお名前入りの葉っぱ型のラングドシャも衝撃であちこち壊れてしまったようです。

秋の落ち葉ははかなく壊れて・・・ゴメンナサイ!

Oさんとお友達のみなさん、出来上がりの写真をパソコンの画面で見ながら、崩れてしまったケーキを召し上がってくださったそうです。

また、メッセージ入りの葉っぱのラングドシャは「もったいなくて食べられないわ~」とお持ち帰りになってくださったそうです。

「とてもおいしかった!満足!」

「忘れらないいい想い出にもなったよ」といってくれたOさん。

ありがとう♪♪

ちょっぴりしょっぱい反省と共に、私も忘れられない想い出のケーキとなりました。

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