昨晩は、しごとのあと、帰り支度をしてすぐに平日歌会のご担当の方に詠草をメール送信。帰り道、立花隆氏に近所の交差点でたまたま遭遇するも、お疲れの感じがして、『武満徹・音楽創造への旅』を感激して読ませて頂いています、とお声を掛けられず。
今朝は、どういうわけかずっと弦楽のワルツが聞こえています。

「逃げ恥」大好きジェーン・スーが、原作者・海野つなみ先生に恥を承知で聞いてきた!
ドラマ「逃げ恥」原作者・海野つなみ先生と、コラムニストのジェーン・スーが、作品のテーマについてたっぷり語り合う。津崎平匡役の星野源さんからのコメントもお届け。
生前の父はよく、出版社経由の依頼しごとで池波さんと初めてお会いしたときに食べた新橋第一ホテルのレストランのシャリアピンステーキがいかに素晴らしく美味しかったかを家族に語った。父が頼まれた池波さんとのしごとというのは池波さんの作品に関わる古文書史料の解読だったようなのだが、もともと美味しい料理に目がない父は、しごとの話以上に美食家の池波さんと意気投合し、次は是非、池波さんオススメの、京都の三条小橋のお寿司屋さん、松鮨にのんびり行きましょうという話になったらしい。ただお忙しい池波さんのご都合ですぐには京都の寿司屋で食事というわけには行かなくて、そのうちに池波さんはホテル仕事場で倒れられて亡くなられてしまった。〈池波先生と京都のお寿司屋に行かれなかったのは本当に残念だった〉と父はよく言っていた。晩年の父は、病に倒れる前のささやかな穏やかな日々、『鬼平犯科帳』や『剣客商売』のドラマ番組をたのしみに見、ドラマ原作の文庫本をよく開いていた。そんなことを時折思い出します。
師走朔日。そういえば、どういうわけか今朝は、亡父がよく、〈少年老ひ易く学成り難し〉のことばのように〈時の流れの有無を言わせぬ速さ〉と〈いつまでも未熟でものごとのなかなか達成できぬ己れ〉をあらためて見つめてしまう師走だけれども、だからこそ、新年への喜びと新たな希望の芽生えが有り難く感じられるんだなあとしみじみ言っていたことを思い出しました。今年も残りひと月弱、みなさま、お元気でお過ごし下さいますように。