しごとのあと。夕方の空気のなんと寒いこと。明日一日休みを頂けることになった帰り道は、昼間唐突に銘菓〈赤羽あんこ〉を無性に食べたくなったので頗る旨いそれを買いに八キロばかり先の赤羽駅へ行こうかとも思ったが、寒くて断念。メニュー豊富でリーズナブルで美味な東洋大学の食堂に立ち寄り、気分的にのんびり食事。例の文学賞の発表は今晩8時らしい。もしも村上さんが受賞すれば、私大学部卒の人物では初だ。はたしてどうなるだろう。
そろそろまた短歌を詠まねばならない、作らないとならない頃合いなのだが、なかなか短歌モードに入れない。明確なエピソードイメージがちっとも降りてこない。迷い道に入り込んでしまったようだ。白い紙と動かないペンの前で、ここ数日途方に暮れて、ルイボスティーばかりをガブガブ飲んでいる。