休みの日で時間に余裕のある感じのときは、別段何かを買うわけではないが、ぶらりと池袋のヤマハ楽器店楽譜売り場かジュンク堂書店上階フロアへ出掛けて立ち読みすることが多いかもしれない。今日も、池袋でぼっそり昼飯を頂いて、その足でヤマハ池袋店の楽譜売り場へ行った。今朝はどういうわけだか頭のなかで昔からよく耳に馴染んだショパンの悲しげで透明なワルツの旋律が唐突に鳴り出してずっとやまず、あれはいったいワルツの作品番号何番だったのかを無性に確かめたくなったのだ。楽譜売り場の書棚を見渡しショパンのワルツ集の譜面を手に取り開いて眺めていく。が、目当ての譜面はさっぱり見当たらない。たしか、あれはワルツ(遺作)だったと思ったのだが、その気配は微塵もない。いったいどういうことだ、とワルツ集を閉じて書棚に戻して隣りのノクターン集に手を伸ばす。取り敢えず全部調べてやろうと思った。ノクターン集を開いて見ていくうち、おお、あった!これだ!と目指す曲を見つけた。ちっともワルツなんかではなく、4拍子。ノクターン第20番(遺作)だった。見つかって、なんだか少しほっとした。
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