短歌メモから。
地下道の暗闇に眼(まなこ)慣れ来ればさきに光りをる新聞スタンド
新聞スタンドはなかに少年座つてをり大人らはまはりで紙を眺めて
新聞スタンドは地上の暗黒の様子をかなしく伝ふる紙ばかりなり
〈僕達はいつになつたら地上に戻れるのでせうね〉とふ新聞売り少年の呟きに大人誰ひとりなにも答へられず
言葉の代はりか、鳥の鳴き真似する男。〈最後に地上で聴いた小鳥の声だ〉
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短歌メモから。
地下道の暗闇に眼(まなこ)慣れ来ればさきに光りをる新聞スタンド
新聞スタンドはなかに少年座つてをり大人らはまはりで紙を眺めて
新聞スタンドは地上の暗黒の様子をかなしく伝ふる紙ばかりなり
〈僕達はいつになつたら地上に戻れるのでせうね〉とふ新聞売り少年の呟きに大人誰ひとりなにも答へられず
言葉の代はりか、鳥の鳴き真似する男。〈最後に地上で聴いた小鳥の声だ〉