カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

永田先生の一首。

2022-04-12 17:06:28 | Weblog
歌誌『塔』2022年4月号より。

鬼、仏そして私 いずれにも厶があつて厶はよこしまと訓む/永田和宏

そもそも論を言い出したら、仏の正字はそもそも〈佛〉で、鬼や私の〈厶〉と仏の〈厶〉とは成立経緯がまったく違うものゆえ、ツッコミどころ満載な話だが、殆どのひとにとってぱっと見てその漢字本来の成り立ち意味を考えることが滅多にないことから、永田先生のこの発見に基づいた一首はじつに興味深くて面白い。
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行きずりの街。読了。

2022-04-12 16:02:25 | Weblog
休日。午前中某メール歌会の割当作品5首への批評コメントを書いてお世話役の方へメール送信した後、自分の中の懸案のひとつ、志水辰夫先生の傑作『行きずりの街』(新潮文庫)の読み止しページを開き、しばしの時間を費やして一気に読み継ぎ、最終ページ最終行までじっくり読了。次は、傑作評伝の声の盛んに洩れ聞こえて来る伊藤彰彦著『最後の角川春樹』(毎日新聞出版)を読んでみたいとぼんやり思いつつ、まずはPOP文案メモ作らねばと歌誌『塔』2022年4月号へと手を伸ばした午後。
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