今朝ポストを覗くと歌誌「塔」10月号が来ていました。特集記事は「追悼 諏訪雅子」。
朝の出がけに10月号ページをぱらぱらと繰って、目に留まった新井蜜さんの作品の二首。
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見上げればえごのきの枝にからみつき蛇が見張つてゐる夏の坂 新井蜜
階段の上の部屋では鏡台の前で女が昼寝してゐる 新井蜜
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新井さんの短歌作品は一篇の小説のようで、一首一首にユニークな味わいがあります。読んでいていつも面白いなあと思います。次はどんな歌を詠まれるのだろうかと非常に気になります。