(2020年12月28日 京都新聞)
京都市上京区の北野天満宮で28日朝、来年の干支(えと)にちなんで牛の社参が行われた。牛は祭神・菅原道真の使いとされることから天満宮では12年に1度牛を迎えており、今回も崇敬者でつくる「牛持(うしもち)講」の人たちに付き添われた黒牛が本殿前で神職のおはらいを受けた。
前回は元日に参拝したが、今回は新型コロナウイルス感染予防のため、混雑を避けて年内に実施した。
午前9時半、真新しいしめ縄を張ったばかりの「一の鳥居」の下に9歳の黒牛「冬子」号が立ち、表参道をゆっくりと行進。楼門と三光門をくぐって本殿前に到着すると、神職からおはらいを受けた。
2本の角に赤い布を巻き、間に御幣を挟んだ牛が本殿を背に立つと、居合わせた参拝者が写真撮影をするなど、幸先よい新年のスタートを祈った。