モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

更に!油絵

2014-09-05 13:32:01 | 小学生 絵画
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左上から 杏 2年 / 惣大 1年(水彩) / 絵奈 4年 / 桃花 2年(水彩)
あゆみ 2年 / 萌李 年長(水彩) / 陽菜 5年

風が涼しくなってきましたね。本日は小学生クラスの油絵を水曜クラス中心にお届けします。今回、油絵の途中からアトリエに入ったばかりの子も多いのですが、皆堂々とした出来栄えです。ご覧あれ!

杏:ギリシャの風景を選んだ杏、よくぞ描き切った!と称賛を贈りたく思います。 目の覚めるような白い建物と屋根の青が、柔らかい光に包まれて表れています。の白とオレンジと青でパッと目を引き、遠くの街並みや海山空…と気持よく目線が動いていくのも、丁寧に色をのせたからこそ。空と海と山や建物の青の違いなど、いくら見ていても飽きないそれぞれが深く良い色です。下地を塗る時に、補色をしっかりと色相環で確認しながら描いていた彼女は、元気いっぱい毎回ふざけているようで中々に真面目なのでした。

惣大:一目見て、緑の描写におおっと唸ってしまいました。これだけ色を変えタッチも気を使い描くにはかなりの根気が必要です。幼児クラスからしっかりとした絵を描いていた彼ですが、一年生とは思えない腕前、やはり風景画もいいですね!大地と海のタッチの違いで、お互いがより美しく見えています。のどかで暖かい風景の中で、人の生活をに思いを馳せながら鑑賞していると。海のきらめきがより眩しく感じられますね。お見事!

絵奈:油絵はベテランの域に達している絵奈は、今まで使っていた筆からちょっとランクアップして良い筆を使おう!と小原先生のお墨付きで細かいところも綺麗に描ける筆を使いました。描きやすい!と感動しながら、薔薇のはなびら一枚一枚を丁寧に描き込んでいった様子を見て、新しい道具のワクワク感ってこうだよなぁ~とこちらまで楽しくなってきました。元の写真から背景や色味を少しづつ変えて、このように落ち着きながらも華のある画面に仕立て上げたワザもかなりのもの!筆冥利に尽きるでしょう!

桃花:まるでオペラ歌手のようにこちらの心情に訴えかけてくるポーズと表情です。この迫力、中々出せるものではありません。目や口の形、少し傾いだ身体など、見どころ満載!また手の描写もかなりのものです。絵画では、手も口ほどにモノを言う…のですが、そこが見事物語っています。そして大胆なタッチの中で、服の細やかな質感がピリッと山椒のように効いています!水彩でこれだけのタッチを表現できるという手腕にも驚きを隠せません!

あゆみ:初めての油絵で分からないことばかり、ババっと終わらせたがる彼女でしたが、何度もダメ出しされても挫けない所が素晴らしい!だからもっと出来るはず!とこちらもつい要求してしまいました。彼女の努力とその甲斐あって、山裾に広がる風景を見下ろす桜と、春の静かな喜びが感じられる作品になりましたね。写真とにらめっこしながら、この田圃は何色に見えるかなど考えて描き、色味も深みが出ました。王道な景色の中でも、どこかあっけらかんと憎めない、まさに彼女らしい作品です!

萌李:お姉ちゃんと一緒に小学生クラスに通っている年長さんの萌李、運動会の一場面を描きましたが、いやぁ、上手い!走る人物のポーズなど、鋭い観察眼で捉えています。運動苦手だった私はひぃひぃ言いながら走っていたなぁと、つい要らんことまで思い出してしまうほどの描写力…末恐ろしいです。背景を暗くして人物にフォーカスしたことで、走っている中での一秒の重みがズシンと伝わってきますね。これは、ついつい油絵も見たくなってしまいました。

陽菜:彼女も瞬発力の高いタイプですから、じっくり描かなければならない油絵はじれったいこともあったはず。でもそれを抑えて、こうまでしっかりと描いてくれて嬉しい!屋根の茶が、空の青や緑と調和して美しいですね。草のタッチと小さく散らされた白がまた効いています。色を組合わせるセンスがあると感じたので、もっと混色して色を更に突き詰めて欲しいな…なんて期待しています!


さてさて、皆様お気に入りの一枚は見つかりましたでしょうか?どれもパワーに溢れていて魅力満点でしょう♪
こうしてブログを描きながら作品を眺めていても、それぞれの個性やおしゃべりがどんどん浮かんできてつい感動しつつ思い出し笑いしつつ…な、庄司でした。

コメント
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