モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

球体関節人形の作り方2ー肉付け

2023-07-11 21:47:19 | 小学生 工作

すでに本格的な暑さですが、これからもっと暑くなる真夏の気配に毎日げんなりしています…サヤカです。
今回は、小学生クラスの5・6月カリキュラム『球体関節人形』の作り方第二弾を紹介します!
アルミホイルを巻き、マスキングテープを貼ったら、いよいよ粘土で肉付けです。

① 関節以外の部分に粘土を付ける
指でなで、なめらかにすること
関節部分の可動が最重要ミッション、関節近くは盛らないよう気を付ける
この段階で、「もっと足を長くしたい」「腕を増やしたい」などの変更があれば、まだ手直し可能

しかし、ここでも関節人形ならではの難しさが…
関節の上から粘土を盛ってしまう、関節の近くに粘土を盛りすぎて関節が曲がらなくなる、粘土が重くなりすぎて自立しなくなる、などなど、どれも細々デリケートな作業で小学生は大苦戦でした。

② 均一に粘土を付けるのではなく、設計図と見比べながら【太い(厚い)】【とがっている(平べったい)】【段々細くなる(太くなる)】【棘がある(へこみがある)】など再現する

この段階になると、人形それぞれに個性が見え始めて面白いですね!
とは言え、関節に関するハプニング以外にも、粘土がすぐに剥がれてしまったり、粘土で重くなってレゴごと腕が落ちてしまったり、さまざまなハプニングが起こり、一歩歩いただけで「先生!助けて!」と次々声がかかりました…。

話す順序が前後してしまいましたが、① の肉付け工程の前に、低学年だけひと工夫!肉付け前の粘土に着色をしました。
本来、粘土が乾いてから次段階で着彩するのですが、あらかじめ粘土にも色をつけておくことで、塗り残しがあってもクオリティの高い作品に見えるんです!
また、粘土の盛りすぎを防止する目的もあります。着色した粘土には限りがあるので、「より丁寧に作業しよう!」「この色の粘土は少ないから、節約して使おう。」という気持ちになりますよね。

こんなふうに個性(性格)とは別の、年齢による性質、技術力、癖、こだわるポイントの違いを考え抜いて、同じカリキュラムでも、工程の種類や順序を変えています。

試行錯誤を繰り返しながら、作品は徐々に設計図に近づいていき、想像以上のクオリティに驚き&感動でした!
明日のブログでは、ナツメ先生が着彩の工程について紹介します!お楽しみに!


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