モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

察する力・伝える工夫

2023-12-28 20:47:24 | スタッフ講師


なつめ 大学3年 ー 小学生クラス・学生クラス・大人クラス担当

年末はいかがお過ごしですか?ナツメです。アトリエのアシスタント歴もいつの間にかそこそこ長くなっており、初心を忘れず来年に臨む所存です。今年は年ぶりに行われた展覧会をはじめ、ようやく様々なイベントが再開され、夏休みには『デッサン強化ワークショップ』を主催する機会をいただきました。小学校高学年〜高校生を対象に基礎からデッサンを教えたのですが、いざ始まると最初の内は美術予備校のように、導入短くとりあえず描かせ、ただ良いところを褒め、改善点をアドバイスをする、つまりずっと手を動かして描き続けるだけの単調な授業になってしまっていました。

しかしそれでは受験の訓練として来ている高校生たちはまだしも、「上手くなりたい!」とせっかく意欲を持って来てくれた小中学生には、初歩からの描き方ノウハウが分かり辛く緊張して息が詰まる、と小原先生にご指摘いただきました。年齢や経験値に合わせた導入を考え、笑いが混じるような息抜きのタイミングを作り、授業時間の中で緩急つけるようにすると、最終日には初日よりも帰る時の子供たちの顔が明るくなり、教え方次第でこれほど授業の質が変わるのかと驚きました。
その後の小学生クラスでのアシスタントでは、小原先生が90分の授業の間にどれだけのことに意識を配っているのかが少しわかるようになり、今までは目の前に学ぶ機会があったことに気付かず、意識の重要さに衝撃を受けたのも印象深いです。特に今年からは今までできなかったハロウィンやクリスマスなどのイベントが再開したので、タイミングよく夏に気付きを得ることで、その後に活かす良いきっかけとなりました。

4月に小学生クラス向けに作った『人体が描けるようになる本』では、「どのような手順を踏めばわかりやすく」、「上手く描けるようになり」、「授業外でも応用してもらえるか」、子供に伝える(理解してもらう)難しさに頭を悩ませました。9月の展覧会では「どの年代にもウケ」て、「ミオスらしい雰囲気が伝わる」ようなDMを考えたりなど、色々なところで『伝える工夫』を学び、実践する年になりました。デザイン科に所属する私には、最も重要な視点です。
残り
1年となってもまだまだ学ぶことばかりですが、「生徒さんが何を求め」、「私に何を期待し」、「どのように伝えれば分かりやすいか」を考え、皆様により楽しんで作品制作して頂けるよう精進して参ります。来年もどうぞよろしくお願いします!良いお年をお迎えください。


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