モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

学生クラスの日本画

2015-09-28 22:04:46 | 学生

学生クラス 日本画
上段左から:ちひろ(高1) 実希(高1) 織人(高1) 実織(中3)
下段左から:由紀(中2) 夏海(中1) 旭(高2) 萌恵(中2)


どうも幸介です!本日は学生クラスの日本画をまとめてご紹介いたします!学生クラスと言っても、それぞれ火曜日だったり木曜日だったり日曜日だったりでバラバラ。彼らがひとまとめに同じ時間に通っている訳ではないのですが、小学校から通っていたり長く続けている生徒も多いので、もはや講師達とは顔なじみ以上の関係。なんだかこう上記の(高1)みたいな学年を書きいれていると、「こんなに大きくなってたのか!?」なんて思ってしまいます。では、それぞれ作者の人となりや近況なども合わせて講評していきたいと思います。


ちひろ(高1):けっして多くは語らない彼女ですが、とても意志はハッキリとしております。僕の悪ふざけにも、「私はけっこうです」と、ズバッと切り返し、決して乗ってきてはくれません。毎週のようにチャチャを入れてる僕ですが、いつか彼女が僕の冗談に付き合ってくれる日は来るのでしょうか。それはそうと、今作の薄く透き通るような色合いは涼しげで、どこか儚く美しいですね。色面のバランスにセンスを感じます。

実希(高1):かつては小学生クラスの課題でも「めんどい」「終わりでいいじゃん」と、わりと大雑把なアプローチで作品を作っていた彼女。ずっと僕は「雑で、きっと部屋も汚いのかな」なんて思ってましたが、最近は「美術大学に進学したい」とメキメキと力量を上げております。美術のテスト前日に、夜中までスマホを通してデッサン練習に付き合ったりもしました。このまま精進していけば、美大にも確実に届くと思います。今作は、少々昔の大雑把な癖が出たのでしょうか。細部に「もう終わりでいいじゃん」という気持ちの表れが見て取れます。でもこの雑さも、彼女の魅力の一つかも。

織人(高1):とてもしっかりしていて落ち着いているようで、いや落ち着いてはいるのだけれども、毎週のようにイスや雑巾など、何かしら片づけ忘れている彼。ちゃんと片づけたと思ったら、月謝袋を忘れてたり。どこか抜けてます。彼は服装がカッチリしすぎていて女子ウケしなさそうなので(余計なお世話ですが)、今風の着こなしを教えようとしているのですが、なかなか僕のコーディネートを受け入れてくれません。ぜったいに俺の服のコーディネートは間違ってないと思うんだけどなぁ。ちなみに日本画は、なんだか油彩のようで力強い作品ですね!

実織(中3):こちらも小学生からアトリエに通っております彼女。高校受験という、難しい時期に差し掛かっています。誰のアドバイスが、どんなふうに彼女の頭の中に届いているのかはわかりませんが、こんな時期だもの!考える事多くて疲れちゃうよね!!分かるよ!アトリエでは筆も遅い訳でもなく、着実に描いてはおりますが、最近はちょっと大雑把さも出ております。悩みや苦しみがなければ絵は描けませんので、きっと今は過渡期として必要な状態なのでしょう。今作は水面に映る花びらやその薄さ、美しいと思います!

由紀(中2):女子の中でも、わりと僕に近い感覚を持っているなぁと思わされる彼女。ここ最近、アトリエで話しするのもゲームやアニメや、あとは描いた絵でふざけたりとかそんなんばっかだなぁ。先生、絵、教えてないよね?でも絵以外にも話すこと多すぎるから仕方ないよね!!しかも絵とか作品も一応作っているから、問題はないと思います。今回の日本画は、ど真ん中に花を配置し、葉っぱの入り方もわりと馬鹿正直。でもそこが良い。こういう絵、好きです!

夏海(中1):中1にして、上記女子生徒達よりもよっぽど大人っぽい雰囲気をかもし出している彼女。私服も、H&MってよりZARA的な感じで、女子の進化の速さに驚かされます。言動も大人びています。ちょっと気だるい感じ。去年までランドセル背負ってたのがウソのようです。そういえばこの前、あまりにも大人っぽいから「好きな人とか彼氏とかはいんの?」と聞いたところ、「いや気になる人はいるけど」と写真を見せてもらうことに。写った男子は、もうほんとにただのそこら辺の公園で走り回ってそうな男子で、「あ、やっぱ大人っぽく見えてもこの子はまだ中1の社会で生きてるんだ」とホッとしました。こんな話ブログに書いたら怒られそー!!

旭(高2):受験、将来、自分、友人、恋愛、家族。もうすべてに悩まずにはいられないお年頃の彼。文化祭にテストにと話を聞いていると、まるで自分も当事者で高校生に戻ったよう。僕は夕飯をひとりで食べるのが寂しいので、カレー屋にラーメン屋にと彼に付き合ってもらっています。いつからか、頼られていたのが頼ることもあるようになりました。ちょっとずつ関係も対等に近付いてきたのでしょうか。ちなみに服装のコーディネートは、僕の案を採用してもらっています。靴も財布も一緒に買い物に行って選びました…って、いったいどんな関係だよっていう(笑

萌恵(中2):やる時はやるし、友達とも楽しめる。理想的な育ち方をしたといっても過言ではないでしょう。小学生の頃はすごく優しくて、優し過ぎて心配しておりました。自分を犠牲にするようになってしまうのではないかと。しかしそんな心配はご無用。大きなお世話ですね。今アトリエではメチャクチャ細かい切り絵を、一心不乱に切り抜いております。わき目も振らずに。昔「アトリエで描いた油彩を部屋に飾ったよ」と写真をわざわざ見せてくれたこともありました。あの時の優しさはどこへやら、先生のアドバイスなんて不要よ!ストイックに切り込んでいます。日本画のモチーフ描かれたオランダカイウのピンとまっすぐ伸びた様を見て下さい。彼女はまっすぐ育っています。


ということで、あとで彼らに怒られそうな内容うけあいですが、アトリエでの授業は皆きちんとやっていますので、親御様もどうぞご安心下さい!
田中幸介

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 基本を押さえてる! | トップ | 編み物? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

学生」カテゴリの最新記事