遠藤 透明水彩
最近ずっと眠いです、一平です!本日は水曜クラスの遠藤さんの水彩画をご紹介します!
晴れた日の桜と並木道から見える東京タワー、どちらもとても爽やかかつ軽やかで見ていて気持ちが良いですね。遠藤さんはまだ入会されてから日が浅いですが、描く上で「ここさえ外さなければ絵が破綻しないだろう」、という勘がとても冴えているように感じます。
例えば左の桜の絵は初心者の方であれば、桜自体にもっと色を入れようとしてしまいそうなものですが、白とピンクのバランスが程よく、手数は少ないですが物足りない感じがなくとてもいいバランスです。下描きの鉛筆の線も汚く見えず、良い具合に桜の見え方をアシストしてくれています。周りの木や瓦屋根の描き込みとのバランスも相まって、桜がより引き立っている絵です!
右の東京タワーも地面であるグレーのコンクリートをただ灰色で描くのではなく、影の部分に紫など他の色を使うことで絵に深みを与えています。また、全体を緑、青系統の色で埋め、そこに赤い東京タワーを持ってくる色彩計画も素晴らしいですね。遠近感も自然で違和感なく見えてきます。
もう少し何枚か水彩を描いた後にデッサンを1枚やってみると、凄く上手くなっているのが実感できると思います。水彩に疲れたら是非またやってみてください。
遠藤さん、普段は風景画を描く事がほとんどなので次はそれ以外の動物や人物画に挑戦してみてはいかがでしょう。明確な主役がいる絵も全体感が大事な風景画とまた一味違って勉強になりますよ!