モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

大尊敬!

2011-08-10 22:46:00 | 学生
Rimg0346珠乃 中3 水彩
赤尾です。ストイックさにさらに磨きがかかりつつある珠乃ちゃん、彼女が取り組んだ中でも史上最強に難しいと思われるモチーフの水彩画が遂に完成しました!!
装飾がほとんどない透明な硝子のコップが4つ。しかも背景は白い布。私も見た瞬間「これは描きたくない!」と思ってしまうほどの修行モチーフです。硝子など透明感のあるモチーフは、柄布を敷いたり色の濃いモチーフを周りに置いて硝子への映りこみを描写することで透明感が出しやすくなりますが、敢えて無彩色に抑え、その中で硝子をどれだけ描写できるかに挑戦しました。
自分は中学3年生のころは動物や人物など好きなものをのんびり描くばかりで、こんな難しいモチーフにチャレンジしようという気にすらなったことがなく、珠乃ちゃんの「絵が上手くなりたい!」という情熱にはよく圧倒されてしまいます。
メキメキ技術を上げてきたとはいえ、美大出身の大人でも挑戦するには勇気がいるこのモチーフ、珠乃ちゃんももちろん苦戦しました。
無彩色のモチーフの中からできるだけ色味を拾って画面を華やかに、かつコップの透明感や形がしっかり見えてくるように描ききるため、何度も上から白い絵の具を重ねて調整しています。
また右から強く光を当て、影を強調させながらそれぞれ4つのコップの関係性を丁寧に描写し、ここまでの作品に仕上がりました!!

この悩みこだわり続けた過程こそが彼女の自信となり今後の絵にもつながって行くんだな・・・と、当たり前のことですが珠乃ちゃんの絵に対する真摯さを見て改めて感じます。
デッサンを描いている方は、描きたいように表現できないもどかしさに何度も直面することがあると思います。こだわりを持って描き続けることで、数枚前とは比べ物にならないくらいの成長を感じることができるはず。途中で諦めず、1枚1枚を誠実に取り組むことが大切ですね!


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