モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

ものつくりとして生きる

2020-12-30 18:04:23 | スタッフ講師


岩田俊彦

・『あなたにとってのコロナは?』のイラストの解説
新型コロナウイルスをよくよく見てみたら、突起の部分はビルだった。更によく見たらその下に道があって人や車が行きかっている!
世界中、あまりにも新型コロナと騒ぎ立てるうちに地球=新型コロナウイルスになっちゃったという結末。

・簡単な自己紹介
12月19日で50歳となりました。
思い起こせば10年前、まだ美術予備校の講師をしていた頃に週1回の勤務を希望し、アトリエ・ミオスの門を叩きました。
あれから10年、今も変わらず週1回講師としてアトリエ・ミオスに通っています。

・コロナの自粛期間があって良かった事、得た事
今年5月に予定されていた展覧会、その企画として紅板(紅花から作っている化粧紅を携帯するリップパレット)を制作することに。
5月の開催日が間近にも拘わらず、慣れない作業の連続で思うように進まない中、突然の自粛で展覧会の延期が決まる。
もし5月の開催になっていれば今回の展示はそこはかとなく中途半端なものになっていたと思います。
11月に開催日がずれ、余裕を持って仕事ができたのもある意味新型コロナウイルスのお陰。感謝の言葉を贈る他ありません。

・逆に嫌だったり、困った事は?
毎日欠かさず流れるその日の感染者数、重傷者、死亡者の報告。これが怖い、あれが怖い。
常にテレビなどのマスメディアが流すのはこうした不安を煽る報道。不安を煽れば視聴率は上がる。恐れをばら撒くことでお金を儲けている人がどれ程多いことか。
翻って治癒した人は?そんなに自粛する必要があるの?真実をしっかり報道して欲しい。
日本人はまじめだから自粛と言われればちゃんとやりますが、政府は当然その分しっかり補償もするべき。

・世界中が不安になっていた時期に出来たクリエイティブな事があれば教えてください
特に自粛期間は、当然外出は頻繁に出来ずいつも通り、いやいつも以上に工房に籠ってクリエイティブを謳歌しておりました。

・もう一度、あの不自由なコロナ期間の生活をやり直すならどう過ごす?
現段階でまた感染の波が来ている様子。再度自粛ということになる可能性が無いとはいえません。こうした波を繰り返しながら徐々に新型コロナウイルスが弱毒化しながら人間と共存していくのでしょう。
ということは、「不自由なコロナ期間」はまだ終わっていません。まだ暫くの間は紆余曲折を経ながら私達もああしろこうしろと言われたことにある程度従い、翻弄されながら日々を過ごしていくしかないのでしょう。

・年内でコロナなんて忘れてしまう位、ムカついた事は?
新型コロナウイルスにムカついていない。それを利用している方々に腹が立っています。

・気が晴れる方法は?
久々の友と会い酒を呑む。昔話に花を咲かせ、いまを憂い、将来を語る。それが何よりの良薬。

・なんの為なら朝ベッドから飛び起きれる?
絶対に遅れてはいけない約束の日、目覚めふと時計をみると家を出るべき時間から30分を過ぎていた時。
でも1時間以上過ぎてしまったら、もはや飛び起きることすらできないと感じる。

・今までやった中で一番クレイジーな事は?
そんなことを書けるわけがない。書くつもりもない。
心幼き頃は突拍子もないことをし人に迷惑をかけたことも多々あった。
可愛らしいエピソードの一つとして、例えば私が高校生の時、利用している大船駅は往来する電車の数に伴い比較的大きな駅。
帰宅の途、駅で電車を降りて階段を上り改札を通るより数本の線路を横断して向こうの金網を登って道に出た方が断然近道だなあと思うことが良くあって・・・というお話。
因みに今の私は急がば回れです。

・子どもの頃から持っている教訓、知恵は?
因果応報。自ら蒔いた種は自らが刈り取る。

・あなたにとっての自分らしさは?
ものつくりとして生きること。それを通して世の中をより良きものとしていくことを目指す。
それが自分らしさ、自分の道。

・自分の近況報告を兼ねて、ミオスの生徒さんや保護者様にフリーメッセージ
私は漆という素材を使ってものを作り出す商いをしています。
漆は日本では縄文時代早期、約9500年前から現在まで使われている素材であり、日本などアジア東南の地域にしか存在しません。
しかしそうした漆文化は、特に高度経済成長期に欧米文化を大いに受け入れて来たことで衰退の一途を辿りました。
右肩上がりの時代は去り、灯台もと暗しだった私達が住む日本、それ自体を深く見つめ直す時が既に来ています。
失いつつある漆芸などの文化面だけでなく、希薄になってしまった横の繋がりを深め、助け合っていく地域の共同体の復活は必須です。
そんな中にあってアトリエ・ミオスという存在が小原先生の下、周辺に住む子供達が集う中心の一つとなっていることは何とも素晴らしいことです。
これからは更にその存在意義が重要なものとなってくるでしょう。


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