モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

差し込む光と跳ねる光

2021-04-15 20:52:57 | 学生


火曜学生クラス 囲みモチーフの鉛筆デッサン

髪を紫にしましたが白い服を着るたびに色がつきそうでヒヤヒヤしています、ホノカです!現在の学生クラスには、小学生クラスから上がって来た中学1年生が9人在籍します。まだ小学生気分が抜けずおしゃべり全開、そして私達講師にも「構って構って」と甘えんぼですが、先輩達は割と優しく見守ってくれています。かく言う私も学生クラスに在籍していた頃はとにかく友人たちと話していたので手を動かしなさい!と先生方に頻繁に言われたものです笑。

では、今回は先週の続き、球の描き方をレクチャーします。
白い球は、HBFなどの少し硬めの鉛筆を使って描いていきます。丸い形に沿って線を重ね陰を描くことで丸みのある形を表現することができます。加えて白い球であっても影は当然ありますが、白いからと言ってなんとなく薄いグレーにするのではなく、影の中にも明度差があることに気をつけます。また丸いモチーフを球に見せるコツは『反射光』を入れる事。白い球の反射光は、敷布などに当たった光が反射して、少し明るくなった底の部分になります。一度陰の色を塗ってから、指で撫でて鉛を擦り取ったり、練りゴムで優しく叩くようにして消していきましょう。
また下に出来る影は、均一にならないように気を付けます。球の接地面は点でしかありませんので、接地面の側が一番暗く、離れるにしたがって淡いグレーにしていくと自然に見えます。さらに影は必ず横向きに線を描くことで床が凹んだようになってしまうことを防ぎます。

ここでは無地の球をご紹介していますが、サッカーボールなどの柄のある球を描く際にも反射光を入れることで球体らしさが増します。ですがあまり明るくしすぎてしまうと下から照明が当てられているようになってしまうため、少しずつ明るくしていき、作品から離れて見ることで加減を確認していきましょう。

さて、週更新のようになっているデッサンの基礎情報もあと少しになります。囲みデッサンをしている学生も、描いているモチーフに応用できる情報があるので意識してみてくださいね!

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