モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

パワフルな木炭デッサン

2020-04-21 21:40:13 | 小学生 絵画

自粛中、学校から送られてきた課題の量に慌てています。いつもは火曜小学生をお手伝いしています、学生クラスのカナホです。
今回は3月に行った小学生木炭デッサンの紹介です!
美術系の学校に通っている私ですら木炭デッサンはあまり経験がないので、小学生に至っては今回初めて木炭を触った子がほとんどだったのではないでしょうか?


木炭は樹木の枝や幹を棒状に加工し炭化させたデッサン用の画材です。(バーベキュー用の炭は固くて使えませんよ!)単色(黒)のデッサンの中では断トツに、濃淡の幅が広い明暗のグラデーションを自然に作る事が出来る画材と言えるでしょう。
とは言え鉛筆とは違い、触るだけで手が黒くなるし、食用パンを消しゴムとして使ったりするので、抵抗がある子もいるかと思いましたが、流石の小学生。汚れることなんてお構い無しに沢山モチーフ(牛骨やキジ)を観察して普段よりも倍近く大きい紙にガシガシと描いていきます。


最初はデリケートな紙の目を潰さないように、木炭のおしりの方を優しく持ち全体を描き進めていきます。(描くというより木炭を「乗せる」方が近いかも)
ある程度全体が出来て来たら、食パンや手の平を使って炭の黒を抑えグレートーンを作ったり、指の腹でこすって淡いグレーにし模様を作ったりするのですが、加減が大変難しい作業ですね。ここはやはり高学年が得意そうでした。
木炭は柔らかいので一気に広い範囲に塗れますし、筆圧が弱くても黒が強く出る画材なので比較的早く仕上げられますが、その分その場所、質感、明度に合わせ効果的に手を動かさなきゃいけないので、案外大変です…。
しかし大きい紙でタイトな時間制限もある中、手も顔も真っ黒にしながら、堂々と大きく手抜きをせずに描いている姿に感動しました。出来たデッサンはどれも迫力が感じられます。


私も今木炭デッサンで石膏像のモリエール(長髪のイケメンおじさん)を描いているので、子供達のように力強いデッサンが出来るよう試行錯誤していきたいです。
今は自粛ムードですが、家の中でも気を落とさず小学生ばりの元気パワーでこの状況を乗り越えていきたいですね!

コメント
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