杉田 透明水彩
最近は、夜に冬の寒さを感じるようになりました。岩田です。
今回は、土曜午後クラス在籍の杉田さんの透明水彩の作品をご紹介します。
風景はギリシャの市場、アトリエにあるスナップから選んだ一枚です。
まさに肉屋さんといった風貌の髭の男と思いきや、実はこちらの写真は店の中から撮っているので手前の白衣の男が店主で、奥がお客さんとのこと。肉をそのまま台の上に置いたり、切り身になっていない骨付きの肉が傍らに吊るされていたりと、日本のそれとは全く違った風景が見て取れます。
毎回、対象を良く観察し、そのものの色を吟味しパレット上で作られるのが杉田さんの良いところです。一度絵の具を置いた部分でも違うと感じたところはもう一度色を作り直すなど、その信念を感じます。
鮮やかな生肉の色を出すのも少し苦心をされたところ思いますが、捌きたての新鮮な印象を受けます。
様々な異国の風景にチャレンジされ色々なものを描いている故、個々のモノの特徴を掴んで描き分けることに自信をお持ちになって来ていると感じます。今後は個々のモチーフの質感表現を更に重視し進化をされていって下さい!!