夏休みの水彩画

今回は夏休みの水彩画について。　　（南澤）



夏休み。小学生には大概、絵の宿題がでるものです。
ミオスには、それぞれの学校で与えられたテーマの絵の宿題を携えた生徒たちが日頃の曜日に関係なく集まってきます。僕も日頃教えていない子供の絵も指導したりと新鮮な感じでありました。

教室に来る限られた日数で仕上げなければいけないのですから、最後は先生である僕も思わず手をいれていくので、夏休み絵画の追体験を期せずして体験いたしました。僕の神童といわれた日々を思い出しw目頭が熱くなります。そういえば、なまじ金賞とか取りまくったおかげで勘違いし美術の道に進んでしまったのも、この夏休み絵画が元凶だったのかもしれません。あの時、先生のお世辞を冷ややかに流せるタフな感性さえあれば、今頃は一流商社か官庁にでも入って、丘の上の瀟洒な邸宅のパティオに座り日経新聞の先物取り引き欄を眺めつつ、そういえば俺は絵描きになるっていう手もあったんだよな、なんて空想しながら、、、、あっ、すみません。無い物ねだりの無限ループに陥ってしまいました。




まあ兎に角、子供たちの描く夏休み絵画に魂を奪われた僕は、もう一度夏休みの子供絵画がやりたいと考えてしまいました。普通なら美大を出たプロらしく、長年のキャリアやテクニックを存分に発揮した大作を作るためにアトリエに籠り、こりゃ３００万ぐらいで売れるぞなんて想像しながらやるわけなんでしょうが、どうにも影響を受けやすい性格が災いし、子供の夏休み絵画そのものを描きたくなってマジックペンで描いた絵を大事な秋の音楽イベントのポスターにしてしまったのが、こちらの絵であります。