駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

正確な情報を

2021年05月16日 | 政治経済
           

 四月の緊急事態宣言後、新型コロナの感染数が減らない、むしろ増えている都道府県が多い。おかしなことに当初の期間よりも延長期間の方が長い。しかもより厳しい緊急事態に格上げになった都道府県と新たに蔓延防止に追加された都道府県がある。
 これは政府の防止策が効果がなかった証明で、菅首相の能力不足が露呈された。こと病気に関しては、人命が失われるので駄目な首相では済まない。責任を感じると頭を下げられても空しい。いくらお金を積んでもどれだけ謝っても亡くなった人は生き返らないからだ。責任は感じるものではなく取るものだ。新型コロナウイルスに身贔屓や左遷は効果ないし、スキャンダルを探しても出てこない。菅首相の能力が発揮できないのだ。選手でなく監督の交代が必要と申し上げたい。
 これだけ後手後手小出しの無策が明らかになっても、政府には反省と誠実さが見えず、本当に正確な情報が開示されているか疑問と不安が残る。感染者数はどれだけ正確なのか、検査数と検査対象を組み合わせて公表してほしい。ウイルスに休日はなく土日月に感染者数が減るわけがない。安倍前首相がPCR検査を増やすと言ってからやがて一年、遅々として中々増えないではないか、一体どうなっているのか。首相の意思決定プロセスとそれが実行に移される行程をリアルタイムで明らかにしていただきたい。そうすれば遅れる原因がわかり多少は信頼が生まれ、政策の有効性もいくらかは上がるだろう。道理が通らなくては被害が広がるばかりだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする