駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

東海は暴風、良書を見つけた。

2014年10月06日 | 学思

                          

 台風十八号が東海地方を襲っている。電車が動かないので吹き降りの中ゆっくりと車で出勤してきた。道路が10cmくらい冠水して対向車の水しぶきが上がり、一瞬前がよく見えなくなり怖い。幸いみんなが注意するせいだろう、事故は見かけなかった。

 医院に着いた途端、受付のN嬢から今日は欠勤させてくださいと電話がある。まあ、こんな日は患者さんは半分以下だろう。「ああ、いいよ」と答えたことだ。

 金曜日、胃炎の勉強会の前に十分くらい時間があり、ちょっと本屋により新書を二冊買った。そのうちの一冊「比較の中の改憲論」辻村みよ子著岩波新書を半分程読んだ。もう一度完読してから書きたいが、国民必読の書と感じた。勿論、この一冊だけで改憲論を判断してよいとは言わないが、成る程そうかと首肯できる事実に基づいた丁寧な解説が展開されている。

 改憲という全ての国民の生存にかかわる重大問題が何と粗雑なすり替え論で強行されようとしているのだろうかと恐ろしくなる。手の内を伏せて、なんとか自分の意図を通そうと立ち回る役者に惑わされてはなるまい。アベノミクスにしても改憲にしても、決して一言では表現できない内容を含んでいる。丁寧に客観的な事実を積み重ねた新書程度の内容を含む意見解説を複数読んでからでないと判断できない問題と思う。

 今年の一月に出されたこの良書がまだ第一刷とは本当に心配になる。

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