雨が降っている。幸い風は殆んどないので、さほど濡れないで駅まで歩けたが足は重かった。植物にはそして人間生活にも欠かせぬ雨だが、母さんが蛇の目で迎えに来てくれるわけでもなし、だんだん雨の日の通勤が嫌になってきた。
氷雨という程冷たくなく、九月の雨のようだ。科学が進んでもまだまだ天候をコントロールすることは出来ず、どんな天気も甘受しなければならない。それでも若い人には実感はないだろうが予報は当たるようなった。昔は昨日のおかずを気象庁と言って食べると当たらないと揶揄されたものだ。
残念ながら当たっても予報は十分には生かせてはいない。科学は進んでも人間心理は旧態依然、千年の昔から殆ど進歩がない。もっとよく考えてと言えば、唇寒くなる秋の夜長だ。