駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

上達は難しい

2020年12月30日 | 趣味
            

 週一回の将棋を続けている。K氏は毎日コツコツ勉強しているらしいが一向に差が縮まらない。逆にハンディキャップが大きくなり、ついに四枚落ちになってしまった。四枚落ちでも私から見て五勝一敗で、まだハンディが足りないくらいだ。どうして縮まると思った差が広がったかというと、私に少し実戦感覚が戻ってきたためと、相手の実力が分かってきたからだと思う。K氏はこの三か月で少しは強くなっているはずなのだが、手が少し読めても大局観がない。手の価値が分からないらしい。本当はと言っては失礼だが真剣にやれば十回に一回も負けないと思う。時々負けるのは考える必要のないところで長く考えられるので、いらいらして私がポカをしてしまうからだ。昔からそうだが桂馬角道というのは見逃しやすい。
 孫には一度も負けたことがないというK氏、孫は嫌になってやらなくなったらしいが、自身は四枚落ちで大きく負け越してもまたやりましょうというから大した根性?だ。ただやはり七十の声を聴いてからでは、何にしてもそう簡単には強くならない。勿論、何か似たような技術を持っていると連想と連携が働いて伸びるようだが、麻雀と将棋はあまり似ていないようで、麻雀のセミプロだったK氏も今のところ将棋ではてこずっている。
 自分は将棋は四十半ば絵は六十近くで始めたが、人に趣味と言えるほどになれたのは、おそらくこどものころから地図や図形が好きだったせいではないかと思っている。
 好きこそものの上手なれと言うが、若い時に何か種になるものを持っていると高齢になっても上達するようだ。
コメント
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