駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

冷え込む日々に

2020年12月16日 | 人生
      

 急に寒くなった。どうもこの急にというのが身体にこたえる。頭が冷えて脳の働きが良くなり?身体活動が減るので考える時間が増える。これは寒さの効用かもしれない。しかし、冷えというのは筋肉や関節にはよくない。動きが鈍くなり、痛みがひどくなる。それを高齢になって実感している。
 北国の方に笑われるだろうが、温暖の地の人間は高々摂氏3,4度の冷え込みで出足が悪くなる。昨日も暇かなとぼつぼつしか来ない患者さんに心配していたら、十時過ぎからたくさん来院されほっとした。日が射してちょっと暖かくなるとみなさんお出ましになるのだ。
 いつの間にか私自身も高齢者の仲間入りでワイシャツを着る時に肩、階段の登りはじめに膝の痛みを自覚するようになった。生活に支障が出るほどではないが、患者さんの訴えに私もですと言いたくなる。
 冷えが脳には良いと書いたが、心には良くないようだ。冷え込む夜は孤独を感じやすい。なじみの店で知人友人と飲み食いしながら歓談すると心が温まるのだが、新型コロナでそれがやりにくくなった。果てどうしたものだろう。はっきり言って新型コロナは長期戦だ。新たな団らんの形態を考えねばなるまい。家に人を呼ぶ、おいそれとはやりにくいかもしれないが、手軽な宅配や持ち寄りならやりやすいと思う。
コメント
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