駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

赤ゲットを卒業?

2019年05月06日 | 

              

             

 

 ヨーロッパは地理的にも歴史的にも連続しており、極東の島国育ちには一塊に感じられる。石造りの街角を歩いて、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン・・の何処かを言い当てるのは、数日間七、八回程度のヨーロッパ体験の者には中々難しい。勿論、地元の人や居住体験のある人には微妙だが確固とした違いがわかるのだろう。

 日本から訪れるとどうしてこんなに近接しているのに異なった言語を話し独自の文化を持つ国々になったのだろうかと不思議な気がする。移動手段が限られ、一般の市民が何百キロも移動するのは難しかっただろうが、支配階級、商人、学者、聖職者などは広い範囲を移動していたわけで、しかも共通したキリスト教という宗教を持ち聖職者はラテン語という共通言語を持っていたので、中国のような国家が形成されても良さそうな気がする。勿論、キリスト教感覚やハプスブルグ家支配などがあるからEUという発想が出てきたのだろうし、中国も言語的にはいくつかの言葉があり省ごとに独特な文化を持っているわけで、さほど大きな違いではないのかも知れない。

 しかしまあ、毎回思うのだがヨーロッパは日本とは違う、というか世界の中では日本はユニークな存在なのだと感じた。数多い外国人が様々な形で日本に住み着いている。同じように世界のあらゆる処に日本人が住み着いている。出羽守でも豊前守でもいい、外国体験は貴重だしその見聞が多様な意見としてもっと世論に染み込むと良いと思う。

  我々夫婦はなぜかチャイニーズと間違われることは少なく、フレンドリーに扱われ日本人の印象は悪くないのだと感じることが多かった。

コメント
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