駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

忖度はともかく阿りは問題

2018年01月30日 | 世の中

 官僚は有能で概ね公平公正に仕事をしているけれども、と書かねばならない問題点というか欠陥を持っている。これには構造的な要素もあり、その発生には根深い歴史的な経緯もあるようだ。

 そうして考えると佐川長官というのはどうも典型的な官僚の欠陥を持った人のように見える。忖度が一時随分話題になったが、忖度の是非は簡単に下せるものではなく、いつまで議論しても結論は出ないが、阿(おもね)るとなると問題がありこの人はそれをしたのではないかと推測される。

 私はそうした調査や研究をしたことはなく、新聞テレビネット読書を通じて一般的な情報を得ているだけだが、ほとんどの国民はそれ以上の情報を得ようがなく、自らの人生経験からの類推となる。

 個人の責任を逃れることができる途があると権力に阿る官職は後を絶たづ、権力に抗するジャーナリズムがなければ、責任を逃れ言葉でまやかし口を拭う官職が栄達を得てしまう。口では何とでも言える。答えにならない答えでやり過ごそうとする公的な立場にある人物を見逃すと社会が劣化すると思う。

コメント (2)
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