私は今でも本当にリニア新幹線が必要かどうか大いに疑問に思っているのだが、その工事請負で談合があったらしい。認めている会社と否定している会社があるようだが、妙な話で片談合というのがあるのだろうか。
談合というのは業者間の相互助け合い?みたいなものだが、似たようなことは日本の社会に染み付いて存在してきた、今も存在している。
医療関係で例を挙げるとマッサージ関係で談合ではないけれど、似たような絡繰りの存在がある。寝たきり老人のマッサージは対象疾病により医師の同意書があれば保険診療が可能になる。そのために鍼灸治療施設から医師に同意書作成依頼が回ってくるのだが、医師によって同意書を書かない医師と書く医師が居る。概ね整形外科系の医師は断る傾向があり、内科系の医師は書く傾向がある。なぜと言い出せば、難しい問題があり、ここにメスを入れられる厚生大臣は居なかった。
そうした訳で同意書依頼が回ってくる。その必要妥当性には微妙なところがあるのだが、家族からの依頼となると中々断れない。家族へそうした情報を提供するのはケアマネで、そのケアマネには特定の鍼灸院がくっ付いている例が多い。ネットワークというと美しいがグルというと問題もありそうだ。基本的に医療は利便性を考え、できるだけ近隣を利用するのが鉄則と思うのだが、ケアマネを通して同意書を送ってくる鍼灸院には随分遠隔の施設も多い。車がありますからと言われればそれまでとしても不自然な感じは拭えない。
談合とは違うけれども背後に談合感覚があると思う。不合理不公平なところはあると思うが、簡単には駄目けしからんと撥ねつけることもできず、難しいところだ。