昨朝はニュースとブックメーカーを鵜呑みにして残留を予測したブログを書いてしまったが、1.8%差で離脱派が勝利した。尤も、ブックメーカーはしたたかでルーレットが止まる前にオッズを離脱派有利に変更していたようだ。
なぜここにきて扇動政治が頭をもたげてきたのだろうか。遅れてきた不確実の時代に人々が不安を感ずるようになったためと診る。限られた果実をどう分配するのか、収穫を上げればいいというのは夢物語であてにならない、見も知らぬもっと恵まれない人に分けてあげようなんてとんでもない、とにかく気に食わないやつを排除したいという心の動きが出てきている。あいつらはけしからんと思考を滅却すれば一時不安を忘れられる、それと人のせいにすれば自分の力不足努力不足を棚に上げることもできる。勿論、そんな人ばかりではないと思うが、雷同は勢いが付くと止められない。
賢い?人が居て、こうした動きを利用して巧みに支持を取り付ける手法を編み出してくる。
日本でも、すらすらとよどみなく、はっきりきちんとしっかりやります、そんなことにはなりませんからごしんぱいなくなどと、何も言っていないのと同じ言葉を並べ、耳障り良くとにかく支持を取り付ける手法が用いられている。弱みを突いた質問ははぐらかし、逆に相手の傷に塩を塗り付ける答えにならない答えを返してゆく。大衆の心理を読んだ?作戦に大衆はどう反応するだろう。
イギリスがこれからどうなるか。大人の国だったはずだが、紳士の国だったはずだが、懐の深さが強みだったはずだが、平時ではない危機の人第二のチャーチルが出てくるだろうか。