駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

物足りないNHK討論

2016年04月11日 | 政治経済

                

  今年の桜は長持ちし、例年よりも紅鮮やかで華やかだ。昨朝はそうした桜を見納めながら山小屋までドライブした。移動中のラジオで日曜討論を少し聞いた。討論とは名ばかりでいつもすれ違いの見解の相違に終始する発表を相変わらず、失礼ながら無芸大食に見える島田敏男氏が取り仕切っている。

 TPPにより総計としては日本の利益が増えるのだが、収益が減って打撃を受ける分野も幾つかある。増える収益の分配も格差拡大に繋がる懸念が大きい。そうした事実のマイナス部分をカモフラージュして通そうとする政府とマイナス部分をあげつらい全体としてのプラスを評価しない野党では、すれ違いの噛み合わない議論になる。

 そこからいくらかでも中身のある歩み寄りを探り出させるのが司会者の腕の見せ所なのだが、NHKの特に島田氏には無理のようだ。少なくともなぜこうしたすれ違いが起きるのか、TPPの実像はこうだと示すことが公共放送?には求められると思う。政府の広報では困る。

 しかし大阪維新がなぜ野党側で、公明党がなぜ与党側に座っているのか、なんだか違和感を覚えた。

 どうして自民党の小野寺五典政調会長代理が出てくるのだろうか。その憎めない人柄を深謀遠慮してのことに思える。民進党の新人山尾さんは力んだか、ヒットを打てなかったようだ。 

コメント
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