日本人の得意技、人の噂も75日と身を潜めて遣り過ごす作戦は放射能には通用しないのが明らかになりつつある。既に何兆何十兆ベクレルという放射能が海に洩れ出ていた模様である。検査不備のために何時頃から漏れていたか確かなことは分からないらしい。調べて漏れているのが分かるとまずいから、調べないという思考回路が働いていたのだろう。
まさか漏れるとは思わず測定することに気が付かなかったと言い逃れるのであれば、無意識にそう動く体質ではないかと申し上げたい。予測できなかった大きさの津波襲来から何を学んだかと、何千の命が聞いてくるだろう。
友人のシーリング専門会社の社長はシートを接着剤で繫いだような防御で洩れないわけがないと笑っていた。形だけやるだけやったように見せて遣り過ごす方式は放射能には通じなかった。一体、言い逃れ糊塗のためのパーフォーマンスでどれだけ税金が無駄使いにされただろうか。放射能の怖さを心底思い知らされる前に、反省し改めてほしい。
一時しのぎや申し訳で逃れることを放射能は許さない。福島浜通りと東北の海の放射能が問題になるたびに、東電元幹部、原子力安全委員会元幹部のその後も報じてゆく必要がある。報じられなければ、忘れられるというほど放射能は甘くない。検察は不起訴にするようだが、放射能から不起訴の連絡はない。