似て非なるものがある。例えば法被と半纏、冷麺と冷やし中華そしておかきとせんべいなど・・。その反対に非に見えて似ているものもある。
何だろう。
その最たるものが親子ではないかと思う。勿論、親子だから似ていて似ている例は多い。しかし、中に一見似ておらず非に見えることもあり、独立した人格として対峙対立しているのだが、実は。
よく聞かされるのが親父さんが「あいつは頑固でしょうがないや」。とか母親が「あの子は我慢ができないから」とか嘆く話。ふむふむと聞きながら、うっと出そうな一言をこらえることが多い。「あんた、そっくりじゃないか」、と。これが相方に似ている場合は気付くようで、家の人にそっくりで・・となる。
思うに人間は自分の偏りや至らぬ点に気付かないことが多く、息子は頑固で困ると非難しながら元祖意固地は自分という場合が結構あり、何のことはないあんたに似ただけじゃないかと言いたくなる。
どうも駅前の診察室では病気と関係にない訴え?も聞かされてしまう。残念ながらよい処方箋はない。
* 世の中は澄むと濁るで大違い、はけ(刷毛)に毛がありはげ(禿げ)に毛がなし。ハゲと陰口、隠れる卑怯、びんたに至る。