駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

巡り巡る

2012年12月21日 | 小考

      

 嘔吐下痢症が多い。なんだかインフルエンザが流行しない隙を突いてはびこっているような感じがする。A組という暴力団が影を潜めたらB組という小振りの暴力団が幅を利かせ始めたという人間社会の現象に似ていると感じる。

 ノロウイルスやロタウイルスにもワクチンをという動きもあるようだが、ワクチンが普及して制圧出来たとなると**とか++とかウイルスが出てきそうな気がする。天然痘を克服したらエイズが出てきたように。

 別に人間を宿主とする病原体の縄張り争いがあるわけでもない?と思うが、巡り巡るのが世の常のようだ。大袈裟な連想かもしれないが、螺旋階段は人類の運命を象徴していると感じる。人類は螺旋階段を登っているのか降りているのか、自分は何千段目に生まれ合わせたのだろうか。眩暈を訴える患者がかくも多いのは、我々が逃げ場のない螺旋階段に居るからだろう。

コメント (2)
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